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2012年10月31日水曜日

スマホ&タブレット普及で普及に弾みがついたネット通販のこれから


 →どうも今後の流れを考えると、「リアル店舗→ネット通販」への移行は進むのですが、ネット通販の中でも地方商圏での「地元店舗が大型店舗に客層を奪われて淘汰」と同じことが起きてます。
 
 ネット通販の黎明期は「個人店舗でも全国に販売出来る」ということで、出すだけで売れたなんてことがありましたが、今では「仕入れて売るタイプの商品」だと大手が低価格大量販売するのでまず勝てません。
 また「独自性のある商品」でも売れすぎると大手がPBブランド的類似商品を一気に投入して同質化させてしまいます。
 ※食べるラー油や塩麹が乱立したみたいなこと
 
 リアル店舗と比べて「時間と距離を超越した単一商圏」な分、大手から見れば一気に客層奪取がし易いです(全国展開のタイムラグが無い)。

 市場にしても「低価格な大手企業」と「付加価値な個人店舗」の二極化がリアル店舗以上に激しく、中間層の企業(価格・内容)が存在する余地がほとんどありません。
 
 飲食店で例えると、「普通のお店」「美味しいお店」「安いお店」「いつも開いてるお店」はリアル店舗だと"距離と利便性の関係で"共存することがありますが、ネット上だと「内容 or 低価格」の二者択一になりがち。
 
 中途半端な内容ほど大手の"品質底上げ&低価格化"の影響を受けますから、今はネット通販で売れていても、ある日突然売上消失なんて可能性も高いです(ネット上だと大手が突然ネット販促を拡大すると翌日には一気に集客が途絶える)。
 
 先を見越して内容レベルアップを進めて行かないと、現状維持だとすぐに中間層に格落ちして大手ネット通販との競争に巻き込まれるので気を付けないと(^^;)


※ネット通販を飲食店で例えたら、徒歩5分圏内に「普通メニュー1000種類で客単価1000円で24時間営業のお店(席数ゆったり)」「普通メニュー30種類で客単価1500円で12時間営業のお店(特徴が少ない)」「極上メニュー5種類で客単価2000円で8時間営業のお店(小規模でいつも行列)」がある状態。
 価格と利便性だと大手に行くし、内容重視だと個性派店に行くから、中間のお店には行く理由が無い(時間や距離が関係ないし)。
http://diamond.jp/articles/-/20323
>国内の民間消費支出は年間300兆円規模。EC市場が急拡大しているとはいえ7.8兆円では消費全体の2.46%にすぎません。拡大の余地は大きいと思います。

 ECを成功させるには、売り手自身が勝手な思い込みで販売チャンスを狭めないようにすることが大切です。以前は試着が必要なファッション商品はネットでは売れないと考えられていましたが、ZOZOTOWNなどの衣料通販サイトの成功によって常識は覆されました。

 ネットで売れない商品などほとんどありません。いかに売るかに知恵を絞るべきです。むしろ、ネットでは売れないと思われてきた商品・サービスの分野で先駆けになることができれば、ビジネスチャンスは大きく広がるのではないでしょうか。