2012年10月27日土曜日
コンビニが利便性と来客頻度アップを促進すると地元店舗が駆逐されていく
※この流れの先を考えていくと、コンビニが中食だけでなく店内調理+イートイン形式の店舗を増やしていくかもしれません(実際にはローソンやミニストップがやってますが)。
そうなると飲食店には大打撃。現在コンビニの地方出店攻勢は凄いですから、徒歩圏内で「スイーツ、パン、ファストフード」需要をどんどん取り込み、品質レベルも量産化&標準化によって底上げしていく予感がします(周辺サービスを拡大して売上確保)。
そうなると、よほど独自性のある商品・サービスが無いと普段使い向け地元店舗は厳しそう(ハレの日向けは別)。
それにしてもコンビニって数百メートル間隔で出店してるので競争激しそうです。過疎地向けだと移動コンビニも増えてますから、まさに三河屋さん的サービス業。
http://bit.ly/TD3uba
>専用のコーヒーマシンを導入し、「淹れたて」の美味しさを提供していく。同年9月下旬から首都圏を中心に約2600店にマシンを順次導入し、今後は全国に導入店舗を広げていく。
専用のコーヒーマシンをコンビニにセットしてコーヒーを提供するというサービスは、あまり聞いたことが無い。コーヒーにこだわりを持つ人には興味をそそられる話といえる。一方で購入プロセスにややコンビニらしく無いところもあり、そこが気になるところ(カップめんの類を販売した際、すぐに食べたい人向けに提供される、ポットのお湯サービスと同じような流れと考えれば良いのだろうか)。
※コンビニって「来店頻度を高めるための周辺サービス」をどんどん増やしてますから(代金収納や通販受け取りもそのため)、カフェ併設や丼コーナー併設だってしそうです。
そこで人気店のコラボメニューを出したり(弁当やラーメンではよくしてますから)して認知度を高めたりしますし、書籍コーナーがいずれ電子書籍化したら、そこにイートイン作って店内に人がいる雰囲気を訴求するなんてことをやるかもしれません。
そうなると地元店舗としては「記念日向け、ギフト向け」を強化して差異化しそう(ただその分野にもコンビニは浸食中)。
http://globis.jp/1796
>「期間や数量を限定することで希少な素材や手間をかけた製法などを取り入れた『UchiCaf?SWEETSシーズンズコレクション』を展開する」といい、商品写真を見れば、百貨店のケーキ売り場や洋菓子店の商品と何ら変わらない、コンビニスイーツとは思えない品々が並んでいる。
深刻なのが、最も市場規模が大きい総合洋菓子店。2011年の市場規模は、前年比6.9%減の2175億円になると見込まれているという。
調査リポートでは、洋菓子店の中には「ロスが少なくコンビニとあまり競合しない焼菓子に注力する動きが見られる」とある。「ケーキを買ってきたよ」といわれて期待に胸を膨らませて中を見たらパウンドケーキだった。なぁんてことになったら、キモチの凹みはハンパでは済まない。
>顧客の個別識別は商売の基本である。だが、いままでそれが十分できていたかは疑問だ。明確な強力な競合が出現したときこそ、まずは基本に忠実になり徹底すべきだろう。商品力と価格だけで勝負しないためのカギとなる。