→人気が出た商品・サービスって類似品が競合他社から常に出てきます。
昔よりも類似品を製造する敷居は下がってますし「サムスンがAPPLEを真似した紛争」が有名なように、後追い企業ほど資本力&販売力を武器に類似品を売りまくったりもします。
特許や実用新案で防衛することも出来ますが、防衛費用ばかりかかって商品力&販促力を強化をすることが出来なくなるなんてこともあります。
そうなると小規模企業には厳しいのですが、防衛よりも類似品と別軸で勝負するほうが将来性があります。
ではどうするかというと、「何を製造販売しているか」でなく「誰が製造販売しているか」をアピールしていくことが一番効果的に思います。
単に「醤油味のつけ麺」であればつけ汁と麺の品質訴求のみなので、類似品が同じ品質(又は低品質でも割安)をアピールすれば同質化してしまいますが、「Aさんの醤油味のつけ麺」であれば、Aさんのキャラクターや開発ストーリー・Aさんを主催者にしたコミュニティ運営を訴求することが出来ます。
その場合、Aさんという他社が真似出来ない「ヒト」をアピールするので、「モノ」が同質化したとしても別軸で差異化することが出来ます。
※モノとして差異化するのは資本と人材を沢山投入する必要があるので大変
ただ「モノ」と比べて「ヒト」は資本や人材を増やしても効果が高まるわけではないのですが、小規模企業であれば経営者や看板スタッフのキャラクター次第で費用をかけずに訴求力を高めることが出来ると思います(大企業ほど属人性を排除してるのでキャラクター性が薄い)。
世の中「モノ」としての価値は飽和してますから、「ヒト」としての価値を追求していく方が対象客層にはウケますね。
http://bit.ly/OS8wv0
>ソニーがまだ単なるオーディオ・メーカーであった頃、
松下幸之助が
「うちにはソニーさんという有り難い開発部がおます」
などと言ったとか言わないとか。
ソニーという会社が若者のウォンツやカバード・ニーズを発掘し、
成功しそうならすぐにその真似をして大量生産するのが松下電器という図式だった。
松下が大量生産技術と販売網を生かし、
新たなニーズが確認されると物量で市場のシェアを抑えてしまう。
だから松下電器はよく「マネシタ電器」などと揶揄(やゆ)された。
※例えばAKBとかって「モノ=音楽の品質」よりも「ヒト=メンバー毎のキャラクター・ストーリー・コミュニティの集合体」で勝負してると思うんです。
プロや批評家から見れば「あんなの音楽的な質は低い」と揶揄してますが、そもそも「訴求してる価値や対象客層」が異なるので、何故売れてるかが判らない人が多い感じです。
音楽的な質で売れるんだったらヒットチャートがAKBだらけにはならないはず。
音楽業界ってモノとしての品質は飽和してる状況だから、ヒトとしての価値に"購買意欲のある"対象客層が向かってるのだと思います。
たぶんモノ(より高品質)を求める対象客層自体が減少してるのも一因かもしれません。AKBのCDについても音質を買ってるのでなく別軸の価値を買ってますから(沢山買うほど"推す権利"が増大)。