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2012年11月8日木曜日

地方商圏の衰退の中で大手チェーンと差異化して商売するには


今後のことを考えると、地方都市は低価格志向の大型店舗に席巻されていき、地元既存店舗は駆逐されていくのが必然な感じです。
そして大型店舗も人材の非正規雇用&単純労働化が徹底されていき、給与も抑えられて使い捨て化が促進。
 ※激安スーパーのトライアルみたいに"店員をモバイル端末経由で行動を全て指示して作業内容を本部で掌握する"なんてことが日常化しそうです(店員のロボット化)


それと都会も不景気でしょうが、地方都市の方が地場工場が海外移転することで周辺企業の需要も減少していくので、商圏人口中の付加価値を求める客層も急激に減っていって地元店舗同士で顧客の取り合いが増えます。ますます低価格大型店舗に有利な展開です。

大手店舗が「より人件費を抑えて、より安く売る」を追求していくことを憂う地元店舗は多いですが、大手に出来ない付加価値を訴求出来なければ必然的にお客は安いものへ流れていきますね。

上記の想定が現実化した場合、選択肢として2つあるように思います。

一つ目は「現状のまま頑張る」ですが、たぶんほとんどの地元店舗はこれを選択して大型店舗や地元店舗同士での価格競争に突入。ニッチ特化して生き残るというのもありますが、ニッチ過ぎても地方都市では対象客数が少なく告知費用がかさむことも多そうです。

2つ目は「独自商品・サービスを持って都会へ進出」。これはかなり難易度が高いのですが、付加価値が高ければ地方都市よりも商圏人口が多い分、バリューパフォーマンスを求める人は多そう。


あと、もし自分が大型店舗側(売り場担当者)だったとしたら、地元店舗をどうやって攻略(または協賛業者化)していくのだろうと想像してみました。
 ※実行にはクラウド&モバイルを活用した効率化と販促強化は必須

▼ホームセンターの場合
 リフォーム部門を強化して、自作リフォームの情報提供(お店の商品を使ったもの)やリフォーム提案(地元工務店に考えてもらって紹介し、施行部分は斡旋する)を来店客にアピールしていく。

他にも洗剤や掃除道具での"自分で掃除するノウハウ"を家事代行業者に提供してもらい、"自分で掃除が苦手"な人向けには家事代行サービスをアピールしていく。

ホームセンター自体は"業者に提供してもらったノウハウ公開"を主体にし、自社商品が"自作 or 業者"のどちらでも売れるようにしていくほうが、取扱商品毎に専門業者を組み合わせが出来ます。

業者から見れば"販促窓口"になりますし、来店客から見てもホームセンターが目利きした業者の方が安心出来ます。

イベントスペースを使った業者協賛イベント開催"高齢者向け介護予防リフォームのススメ"とかを行うと注目浴びそうです。業者単体でやるのも集客力が弱いですから、そこを店舗側が上手く活用すれば売上分野拡大にも繋がります。

※提携先=工務店、電気工事や水道工事業者、家事代行業者、介護事業者

▼ドラッグストアの場合
 上記と一緒で整体治療院や個人病院(病院が難しい場合は民間施術者)とタイアップして"予防や治療ノウハウ提供+自分で無理な場合は専門家を紹介"を展開。

今後高齢者が自動車に乗れなくなって治療院まで行けないことが増えてくれば、ドラッグストアの空きスペースや駐車スペースで臨時診療スペースを開設し、そこで施術や診療可能にしたり、送迎バスで田舎の高齢者をピックアップしていってもいいかもしれません。

そうすると待ち時間に店舗内で買い物しますから売上も上がります。駐車スペースも週末以外はガラガラが多いですから、平日向けのイベント開催は売上に繋がりそう。

化粧品やヘアケア製品についてもメイクアップアーティスト(又は地元の美容室)による美肌術やメイク術等を組み込んで売ってもいいですね。

※提携先=治療院、美容室、個人病院、リラクゼーション店、エステシャン

▼ディスカウントスーパーの場合
 スーパーの場合だと食材&自社惣菜がありますが、特別な惣菜は外部業者"飲食店や仕出し業者"を取り込んでいくのが良さそうです。

自社製造ラインだと調理に手間のかかる惣菜は大変ですし、惣菜自体のアピールもニッチ特化したものは販促に手がかけれないことも多いと思います。

取扱食品でお米や調味料等いろんなものがありますから、専門業者による"家庭での料理法&プロ調理惣菜"の両方を提案すれば、店舗側は手間をかけずにコンテンツ力を向上出来ます。

提携飲食店は店舗売上が飲酒規制や外食減少で減っているので、惣菜や仕出し分野に業務拡大出来ればと考えてる所は多そうです。惣菜等で"プロの味"をアピール出来れば、店舗来店への誘導にもなりますし。
 ※無理にランチ営業するよりは効果が高そう

田舎だと中小の仕出し業者も多いですから、仕出し分野に関してもスーパー側が自社製造するだけでなく、付加価値分野については外部業者を組み込んで一緒に販促していくのが良さそうです。

配達部門は共通化出来ますし、行事・記念日向けの客単価が高いものほどメリットあります。

あと高齢者向けやアレルギー体質の子供向けのようなニッチ特化した惣菜&レシピについては、分野毎の料理研究家と提携してアピールしていくと、より来店客の目を引くと思います。
 ※これについてはドラッグストアにも適応されます。ドラッグストアであれば惣菜販売+栄養補助サプリの複合提案が出来ますから

※飲食店、仕出し店、料理研究家


★大型店舗は確実に販売分野を拡張していきますから、地元店舗は大型店舗と提携していくか、付加価値部分に特化するしか生き残りの道は無さそうです。

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