2012年10月31日水曜日
スマホ&タブレット普及で普及に弾みがついたネット通販のこれから
→どうも今後の流れを考えると、「リアル店舗→ネット通販」への移行は進むのですが、ネット通販の中でも地方商圏での「地元店舗が大型店舗に客層を奪われて淘汰」と同じことが起きてます。
ネット通販の黎明期は「個人店舗でも全国に販売出来る」ということで、出すだけで売れたなんてことがありましたが、今では「仕入れて売るタイプの商品」だと大手が低価格大量販売するのでまず勝てません。
また「独自性のある商品」でも売れすぎると大手がPBブランド的類似商品を一気に投入して同質化させてしまいます。
※食べるラー油や塩麹が乱立したみたいなこと
リアル店舗と比べて「時間と距離を超越した単一商圏」な分、大手から見れば一気に客層奪取がし易いです(全国展開のタイムラグが無い)。
市場にしても「低価格な大手企業」と「付加価値な個人店舗」の二極化がリアル店舗以上に激しく、中間層の企業(価格・内容)が存在する余地がほとんどありません。
飲食店で例えると、「普通のお店」「美味しいお店」「安いお店」「いつも開いてるお店」はリアル店舗だと"距離と利便性の関係で"共存することがありますが、ネット上だと「内容 or 低価格」の二者択一になりがち。
中途半端な内容ほど大手の"品質底上げ&低価格化"の影響を受けますから、今はネット通販で売れていても、ある日突然売上消失なんて可能性も高いです(ネット上だと大手が突然ネット販促を拡大すると翌日には一気に集客が途絶える)。
先を見越して内容レベルアップを進めて行かないと、現状維持だとすぐに中間層に格落ちして大手ネット通販との競争に巻き込まれるので気を付けないと(^^;)
※ネット通販を飲食店で例えたら、徒歩5分圏内に「普通メニュー1000種類で客単価1000円で24時間営業のお店(席数ゆったり)」「普通メニュー30種類で客単価1500円で12時間営業のお店(特徴が少ない)」「極上メニュー5種類で客単価2000円で8時間営業のお店(小規模でいつも行列)」がある状態。
価格と利便性だと大手に行くし、内容重視だと個性派店に行くから、中間のお店には行く理由が無い(時間や距離が関係ないし)。
http://diamond.jp/articles/-/20323
>国内の民間消費支出は年間300兆円規模。EC市場が急拡大しているとはいえ7.8兆円では消費全体の2.46%にすぎません。拡大の余地は大きいと思います。
ECを成功させるには、売り手自身が勝手な思い込みで販売チャンスを狭めないようにすることが大切です。以前は試着が必要なファッション商品はネットでは売れないと考えられていましたが、ZOZOTOWNなどの衣料通販サイトの成功によって常識は覆されました。
ネットで売れない商品などほとんどありません。いかに売るかに知恵を絞るべきです。むしろ、ネットでは売れないと思われてきた商品・サービスの分野で先駆けになることができれば、ビジネスチャンスは大きく広がるのではないでしょうか。
2012年10月30日火曜日
高齢者向けビジネスは社会保障がある前提なので、それが縮小すると脆弱になる
少子高齢化が進む日本だと高齢者向け医療・介護の需要自体は高まるのですが、利用を支える社会保障が不況によって削減されていけば、それに依存してた施設や雇用ってダメージ凄くなりそう。
同じ労働で賃金カットかサービス残業増大のどちらかだし。そうなると体力勝負な側面があるから疲労が蓄積するかも。
この分野も社会保障に依存しない付加価値客層向けにシフトしといた方が将来性ありそう(社会保障依存の施設は低収益の中で競争激化するから)。
http://bit.ly/PVw0jA
>2011年度の日本の医療費37.8兆円のうちの4割強、つまり17兆円は70歳以上の高齢者の方に使われている事が分かっています。
70歳以上の人が使っている医療費は年間平均でも80万円を超えており、70歳以下の人が使う年間の医療費の5倍近くにのぼります。
つまり、医療費の多くは高齢者に割り振られているということです。このままだと、医療費は2025年には50兆を超えるようです。
>地方の町並みを見て最近気づくこと。
1、商業施設はほとんどが個人店がなくなり、イオンや全国展開しているチェーン店になっていること。床屋のはてまで。
2、個人店で営業もしくは新規オープンしているのが、はりきゅう、整骨院、歯医者ばかり。
3、駅前好立地に新規オープンするのは複合型の病院施設(個人病院の集合体)と、調剤薬局ばかり。
2012年10月29日月曜日
仕事と生き方が連動してる人ほど労働時間や環境を超越した働き方になる
※海洋堂って「日常生活を重視して安定的な仕事を求める人」には超絶ブラック企業ですが、「自分が納得し、世界に通じる最高のものを自分が生きている間に創りたい人(生きた証を残す主義)」には最高の職場だと思います。
一般的な人達から見れば人生の浪費に見えていても、本人の体感価値は給与・雇用環境で得られる以上のものがある感じ。
またそれに引きつけられて同じ志向性の人材がどんどん集まってきてる。これって求人情報掲載では集められない人材だし。
それと思うのは「自分にはこれしか出来ない」という制限のある人ほど特定の人達の心を揺さぶる商品が作れるんじゃないかということ。
普通は「そこそこに」とか「そこまでやってもウケるか判んないし」とストッパーがかかるし、特定の人達の需要にシンクロする感度が低い。
http://bit.ly/Sobdmz
>スタジオで、宮脇さんが取り出したフィギュアが目の前に置かれたとき、心がざわざわと騒いだ。それは紛れもなく「純粋なアート」だった。
アートとただの商品の違いはカテゴリーにあるわけではない。立派に見える油絵にもゴミのような商品は多いし、芸術の域に達したフィギュアもある。
海洋堂の造形師たちが作るフィギュアは、厳密で、かつ抑制されている。極度の集中を驚異的に持続させることで、作品に精神性が刻まれるからだ。他のことはどうでもいい、ただし、この仕事を奪われたら生きていけない、そういった造形師たちの切実さが、海洋堂を唯一無二の会社にした。
2012年10月28日日曜日
地方店舗の知名度アップと来店価値について
→よくコンビニで有名店監修の弁当やラーメンが売ってますが、お店側のメリットって「監修料」もあるでしょうが、一番は「知名度」じゃないかと思います。
味自体は店舗調理が一番ですが、コンビニで販売されることによって"全国規模"での「お店とメニュー」を知る人(買う人、店頭で見る人)は凄く増えます。
実際にそれを食べて味の再現度が弱かったとしても「こんなお店には行かない」という人は少ない感じ。
知る人が増えてくれば、必然的に「食べてみたいけど店舗までは行けない人」も増え、実際に食べた人のクチコミ(ブログやSNS投稿)への反応率が高まっていきます。
そうなると「実際に店舗で食べた人」の投稿へのアクセス数やイイネ&RTが増えるので、投稿者自身には料理を食べる価値以外にも得るものが増えそうです。
地元客が多い店からすれば「全国で知名度アップしてもしょうがない」と思うかもしれませんが、知名度アップ自体が地元客の来店価値アップに繋がる側面もありそうです。
※この手の来店価値って料理&接客の価値をより高める調味料みたいな感じ
★ただお店がコンビニとコラボするのって難しいでしょうから、小規模なネットショップ・食材ショップとコラボする方が敷居が低そうです(相手もコラボすることで既存客に話題性を提供出来るからメリットあります)。
2012年10月27日土曜日
コンビニが利便性と来客頻度アップを促進すると地元店舗が駆逐されていく
※この流れの先を考えていくと、コンビニが中食だけでなく店内調理+イートイン形式の店舗を増やしていくかもしれません(実際にはローソンやミニストップがやってますが)。
そうなると飲食店には大打撃。現在コンビニの地方出店攻勢は凄いですから、徒歩圏内で「スイーツ、パン、ファストフード」需要をどんどん取り込み、品質レベルも量産化&標準化によって底上げしていく予感がします(周辺サービスを拡大して売上確保)。
そうなると、よほど独自性のある商品・サービスが無いと普段使い向け地元店舗は厳しそう(ハレの日向けは別)。
それにしてもコンビニって数百メートル間隔で出店してるので競争激しそうです。過疎地向けだと移動コンビニも増えてますから、まさに三河屋さん的サービス業。
http://bit.ly/TD3uba
>専用のコーヒーマシンを導入し、「淹れたて」の美味しさを提供していく。同年9月下旬から首都圏を中心に約2600店にマシンを順次導入し、今後は全国に導入店舗を広げていく。
専用のコーヒーマシンをコンビニにセットしてコーヒーを提供するというサービスは、あまり聞いたことが無い。コーヒーにこだわりを持つ人には興味をそそられる話といえる。一方で購入プロセスにややコンビニらしく無いところもあり、そこが気になるところ(カップめんの類を販売した際、すぐに食べたい人向けに提供される、ポットのお湯サービスと同じような流れと考えれば良いのだろうか)。
※コンビニって「来店頻度を高めるための周辺サービス」をどんどん増やしてますから(代金収納や通販受け取りもそのため)、カフェ併設や丼コーナー併設だってしそうです。
そこで人気店のコラボメニューを出したり(弁当やラーメンではよくしてますから)して認知度を高めたりしますし、書籍コーナーがいずれ電子書籍化したら、そこにイートイン作って店内に人がいる雰囲気を訴求するなんてことをやるかもしれません。
そうなると地元店舗としては「記念日向け、ギフト向け」を強化して差異化しそう(ただその分野にもコンビニは浸食中)。
http://globis.jp/1796
>「期間や数量を限定することで希少な素材や手間をかけた製法などを取り入れた『UchiCaf?SWEETSシーズンズコレクション』を展開する」といい、商品写真を見れば、百貨店のケーキ売り場や洋菓子店の商品と何ら変わらない、コンビニスイーツとは思えない品々が並んでいる。
深刻なのが、最も市場規模が大きい総合洋菓子店。2011年の市場規模は、前年比6.9%減の2175億円になると見込まれているという。
調査リポートでは、洋菓子店の中には「ロスが少なくコンビニとあまり競合しない焼菓子に注力する動きが見られる」とある。「ケーキを買ってきたよ」といわれて期待に胸を膨らませて中を見たらパウンドケーキだった。なぁんてことになったら、キモチの凹みはハンパでは済まない。
>顧客の個別識別は商売の基本である。だが、いままでそれが十分できていたかは疑問だ。明確な強力な競合が出現したときこそ、まずは基本に忠実になり徹底すべきだろう。商品力と価格だけで勝負しないためのカギとなる。
2012年10月26日金曜日
中国にも「メイドイン新興国」製品が溢れて産業空洞化を嘆く未来が来るのかも?
※中国経済の先を見ると、日本みたいに産業空洞化していく気がします。
その場合日本と違うのは、組立作業のような「人件費の安い国に移転が容易なもの」「他国から部品を輸入する製造」が多いこと。
現状はインフラがまだ新興国よりも有利ですが、外資系は今回の騒動で人件費1/3以下の新興国の方にインフラ投資をシフトするでしょうし、中国企業も損得勘定的に新興国へ工場移転しそうな流れ。
そうなると中国自体が「メイドイン新興国」の激安品に駆逐されていくなんてことも考えられます。
また急激な少子高齢化も進んでますから、人口が13億人いても一般消費人口自体は3億人未満になるかもしれません。都市部はまだいいですが、周辺地域は過疎化が進んで人数が多い分暴動も増えるかも?
http://bit.ly/QgHujd
>ジャコバンによれば、いまや中国は世界の労働運動の震源地だ。しかも、法律で定められた以上の大幅な賃上げを勝ち取ったケースもいくつもある。多くの大都市で最低賃金が二桁の伸びを果たし、多くの労働者が初めて社会保険の恩恵を受け始めている。
中国の労働運動はこの2年間で質的にも進化していると、記事は指摘している。2010年以前は、賃金の未払いに抗議するストライキが主流だった。要求内容は「しかるべき賃金を払え」というシンプルなもので、頻発する企業の法律違反に対する「自己防衛」的な意味合いが強かった。
転機となったのは、10年に広東省南海にあるホンダの部品工場で起きた賃上げストだ。これを機に労働者の要求内容は「攻撃的」に転じ、法律で定められた以上の賃上げ要求が多発するようになった。
2012年10月25日木曜日
似非アカウントの乱立によって起こるソーシャルアカウントの格付けについて
google上のホームページとfacebook上のアカウントって似てる。
最初は量での勝負「googleだと被リンクの多さ、facebookだとフレンドの多さ」ですが、成熟していくと質での勝負「googleだと人気&更新率の高いサイトの被リンクが多いかどうか、facebookだと人気&活動的なフレンドが多いかどうか」へと進んでいく。
そうなると「数千人のフレンドがいるけど交流がまるでない(しかもフレンドのアクティブ率が低い)」人ほど「パンダアップデートで検索率ダウンしたサイト」みたいに凋落していくかも?
いずれイイネやコメントにも質をチェックされていくので、質の低い人(及びfacebookページ)の投稿露出率も低くなりそうです。
※被リンクを売ってるSEO業者みたいなのがfacebook上にも増える予感
http://bit.ly/RsnW7L
>このGartnerの調査では、2014年までに、ソーシャルメディア上の全レビューなどのエンゲージメントのうち10%から15%が「ニセモノ」で占められるようになるだろうと予測している。企業が対価を支払って依頼した記事が溢れることになるだろうという話だ。
2012年10月24日水曜日
同じ志向性の人達だけの限定コミュニティがソーシャル上に出来てブロック経済化する未来
ネット交流が普及した先には、人種や国家の枠組みを超えた「同じ嗜好同士が繋がる時間や距離を超越した場所」が出来るんじゃないかと思います。
本来紛争やイジメって「異なる嗜好の人達が同じ場所に存在する」ことによって起こる可能性が高いので、異なる嗜好が衝突しないように分離出来ればメリット多そうです。
最近ではネット通販だけでなく、学習や相談サービスまでネット化が進んでますし、動画共有サイト等を通じて「同じコンテンツを観ながら感想や意見をコメントしていく」なんて「スポーツバーに野球ファンが集まって大型テレビを観ながら談話&応援」みたいなことまで可能になってます。
※本来は対面交流が一番良いですが、ニッチ特化&深化するほどに同じ嗜好の人が周囲にはいなくなるので無理
例えば異なる嗜好同士で意見の衝突が起きた場合、双方が相手を説得しようとしますが、それって無理なことです。自己否定して相手に従うか、相手を屈服させるかになるから。
2つの意見を同じ場所で共存させようとすると調整の手間や時間が凄くかかります(完全な調整は不可能だから妥協し易い)。
それに対して同じ嗜好同士でまとまっていれば、意見の衝突自体が起こりません(起こっても近似値なので穏便に融和し易い)。
共感する人同士だと寛容にもなりますし、相手の心情を把握することも出来ると思います。
そんな関係の人達が集まる場所というのはプラスの方向に進みがち。もし内部で不協和音を唱える人が出てきた場合でも、総意の元に隔離されていくので、内部結束はどんどん強まっていきそうです。
現在でもfacebookやソーシャルアカウント連携のネットサービス(通販含む)は増加してますから、今後は「学習・娯楽・情報・売買・交流」を行う場所が同じ嗜好の人同士で個別に構築運営されていくかもしれません。
※同じ嗜好で共有化されることで、販促やトラブル対策も効率的になっていきます
ネット普及&流通情報の拡大によって、同じ場所にいても嗜好がどんどん細分化していってるので、その解決策としてネットを通じた時間と距離を超越した場所が沢山生まれてくると思います。
そうなると商売も「すべての人に対応」する必要が無く「同じ嗜好の人達にだけ対応」するところは増えそうです。
※ニッチな事例だと、日本の牛骨ラーメン・つけ麺を好む人達の場所が出来て、そこにはネット経由で世界中の同じ嗜好の人達が1万人だけ集まるというのも出来ると思います(1万人の内、各国で100人ずつ参加とか→同じ地域には2~3人だけなので大半はネット交流)。
その場所で売買も交流も行われるので、密度が凄く濃いし、クチコミ共有も盛んになる。
2012年10月23日火曜日
同床異夢は参加者の苦痛を生むけど、同じ志向性で結束すれば相乗効果が生まれる
以前と比べてネットを通じて「同じ志向性を共有出来るグループ」が運営しやすくなった気がします。
リアルのみだと自分の周辺地域や人間関係の範囲でのグループ形成が行われるのですが、それだと多種多様な志向性の持ち主が参加してるため大雑把な範囲でしか共有出来ないのですが、ネットだと時間や距離に関係なく「より先鋭化したグループ」の参加者を集めることが可能になります。
例えばリアル社会だと「ラーメン好き」は集めやすいですが「塩ラーメン好き」を100人集めるのって大変です(対面で意思疎通出来る周辺人口が少ないほど)。
その反対にネット社会だと「塩ラーメン好き」はネット全体(ソーシャル利用者だけでも3000万人以上)から集めればいいですし、意思疎通もPCやスマホを介して濃密に行えます。
またより細分化した派生グループ(特定ブランド塩でのラーメンに特化)の構築運営も容易ですから、グループ内での共有化を高めることも可能になります。
もし「雑多な志向性の人が集まるグループ」と「同じ志向性で結束したグループ」があった場合、後者の方が「グループ内での意思疎通をする労力が少ない分」効率化や成果が出やすいかもしれません。
「自分の代わりがいないビジネス」が出来るかどうかでグローバル化経済で生き残れるかが決まる
→何もグローバル化は世界的な部分だけでなく、地方でも同じ現象は起こってます。
例えば機械化や単純労働化というのも「働く人の代替えが可能になる」要因ですし、ネット通販普及や大手チェーンの地方進出によって企業は割高な人材をより低コスト人材へと入れ替えすることも増えています。
タクシー運転手・宅配業者はカーナビの進化で素人でも可能になってますし、スーパーのレジ打ちもICタグや電子マネー普及で効率化され、早く打てる等の技能・経験は不要になりつつあります。
同じ技能・知識で稼げる対価は年々下がってるので、より独自なものや希少価値の高い技能・知識を志向していかないと先がありません。
そのためには「誰でも出来る技能・知識」だけでなく「同一商圏内では自分にしか出来ない技能・知識」を目利きしながら身に着けていくことが大事だと思います。
http://nkbp.jp/Tu03mN
>グローバル化は、一部の人と企業にしか利益をもたらさない。グローバル化が進めば、中流層の仕事は低コストで雇えるアジアなどの外国人に奪われる。グローバリゼーションの名の下に始まった、労働のダンピング劇。求め続けられる人だけが生き残り、そうでない人は淘汰される。強い者が残り、弱い者が食い尽くされる。
これがグローバル化の実態なのだ。
>運転手さんが、「プロ」という言葉を、どういう意味合いで使っていたかは定かではない。
ただ、恐らくそれは、「その人の代わりはいない」ということなんじゃないかと思ったりもする。どんなに優秀な中国人が出てこようとも、どんなに企業がコスト削減に乗り出そうとも、「アイツは必要だ」と思われる人。ただ単に、専門知識に長けているとか、何だとかいうのではなく、名指しで求められるまさしくプロフェッショナルな人だ。
そして、この一言こそが、この先を生き抜くキーワードになるのではないか。就社だろうと、就職だろうと、何にせよ、プロが求められる時代に突入している。そう実感せずにはいられなかったのである。
2012年10月22日月曜日
業務代行者が増えてグローバル化するほどに自社スタッフが不要になる未来
→事業を行う場合に自社スタッフを雇用するという形式は将来的に減っていくんじゃないかと思います(自社スタッフである必然性が少ない業務の場合)。
業務代行サイトは国内外にどんどん増えてますし、登録する人材も増えてます。
サイト経由の良い所は個々の業務代行に関して「利用者の評価チェック」「内容や価格の比較」「支払いや契約窓口の一元化」が出来ること。
例えば「事務処理の代行」の場合、サイト上で「日本の在宅主婦の代行 or 新興国在住の代行」を比較して選んだり出来ます。現状はネット経由で可能な代行が多いですが、いずれ「店舗接客スタッフや店舗の深夜清掃」のようなことまで可能になってくると思います。
そうなるとサイト上で「評価が高く、内容と価格がお値打ちな代行者」を選んで「必要な時に必要な分だけ」外注する企業が増えていきそうです。
代行者にとっても、サイトで自分の外販可能なスキルの評価が蓄積され、窓口も一元化されるのは効率的です。人気ある代行者ほど依頼が殺到し、以来単価がアップする可能性も高いです。
ただし同質化した業務に関しては競合者が増えていくほど価格競争は激しくなるので結構大変。
「ロゴデザイン」や「契約書の作成」「スキャンした伝票の記帳処理」に関しても世界中の代行者(新興国だと物価差が1/3とか)と1つの案件を取り合いになるなんてことも増えそうです。
http://www.lancers.jp/
※事業を構築運営する場合、業務代行サイトを活用して「パソコン・パーツを組み立て&専用ソフトをインストールして業務用パソコンを自作するように」出来たら便利。
コア業務に関しては自社スタッフ限定ですが、それ以外は外部調達することで柔軟にスケールアップ&スピード展開することが可能になります。
※コア業務を確立してない企業は外注化と内製化する業務を選別出来ないので失敗することは多そう
※例えば現状で求人サイトがありますが、もっと進んでいけば「飲食店経験5年でAとBの業務に習熟した北九州在住の人材」のように本人スペック・評価・作業単価が表示され、それを企業・店舗が選んで依頼するなんてことも増えたりして。
その際に評価が高い人材ほど、他社からスカウト依頼が来て、引き抜き防止したい依頼企業は契約更新時に依頼単価をアップしなければいけなくなるとか。
バイトの履歴書見たって本人スペックは判りませんから、それが「見える化・比較化」出来ることで流動性も高まる感じ。
その反面、トラブル多発やスペック不足な人材は依頼単価激減&依頼企業激減していく流れ。
2012年10月21日日曜日
顧客価値を創る人と売る人の役割分担
→商品・サービスを創る人と売る人って協業していくのが一番効果率が高いと思います。両方出来る人もいますが、大半はどちらか片方に特化してることが多い感じ。
創る人は「こんな想いがあって、この客層に向けて、これを創るんだ!」と勢いがあるのが重要で、それを売る人が「自分もこれが欲しかった」と共感し、購買代理人として同じ共感する見込み客に最適化アプローチしていくのが最強コンビ。
売る人は対象客層に売っていく中で「顧客はこんなことを求めている」と創る人に伝達し、創る人はそれを咀嚼しながらより一層求められる商品・サービスへとレベルアップさせていく流れが重要。
単に品質や値段で仕入れて売るだけでは売るのが難しいし、対象客層の声を反映させないと商品・サービスのレベルアップって大変。
顧客側から見れば「創る人・売る人が自信を持って提供する商品・サービス」って安心感があります(案外責任放棄&妥協して売ってる所が多いから)。
※オイシックスも「生産者」を発掘して顧客にとっての価値観や感動を付加して提案販売していくので売れてるのでしょうね
http://bit.ly/OqlG1f
>彼らがこれだけの売上を上げるには理由があります。
それは、
「客が感動する食材を絶えず発掘する。」ということを使命にしています。
つまり、どこでも扱っている商品を扱うわけではない。ということです。
http://bit.ly/RHu3J6
>番組のラストでオイシックスさんが扱う農産物のルールがあると紹介されました。
「農家さんが自分の子供に食べさせられる物のみを扱う事・・・」
中国など、農薬漬けの野菜が有名ですが、日本の農家だって、「自家消費用の畑と出荷するための畑」は違うと言う農家がいっぱいある・・・。
曲がったきゅうりはダメだとか虫が食ったキャベツはダメ・・・なんて言う消費者にも責任はあるのでしょうね。
2012年10月20日土曜日
ソーシャル時代のブランドの優先順位
→企業ブランド(ココ壱番屋のカレー)~製品ブランド(有名シェフの土佐和牛カレー)~個人ブランド(A市B町の田中さん自家製の短角牛ブラックカレー)の順で、一番個人ブランドが訴求力がありそう。
アナログ&従来ネット時代だとテレビや雑誌に取り上げられる一方的な宣伝告知が効果的に売れたのですが、ソーシャル上だと双方向でコミュニケーションしながらになるので沢山売るというのは難しそう。ただその分個人には有利(企業だと採算が合わない)。
企業名や製品名で売る場合だと従来型(テレビや雑誌で宣伝、新聞折込やネット広告やSEOで宣伝)が有利そうなのですが、費用対効果はどんどん悪くなってる。
地元特産品を売る場合に行政主導で作って「地元特産の黒豆茶」を売るとかは予算少ないし大変。
それにしてもソーシャル時代だと広告で集客して「匿名ステマなレビュー」「有名、売れてるようにアピール」「写真等で綺麗に魅せる」「在庫処分等を訴求して大幅割引」を見せて即時購入というパターンが通じなくなってます。
同じ手法(楽天型)が溢れすぎてるし、似た感じの商品が多くて価格比較されやすいからかも?
※単純に「○○店特製の○○牛カレー」というのだと記号的で区別が付かないし、みんな店主の顔写真でアピールしてる
http://bit.ly/GJOzAx
地元の個人店舗(元気な肉屋さんの自家製コロッケ)みたいに本人と顔をあわせて関係性を作りながら買ったりする感覚がネット上でも必要かもしれません。お店維持コストを極限まで下げれば、個人の方が長く商売出来ると思う。
2012年10月19日金曜日
"誰でもクリエイター時代"に価値ある作品を見出すには
→PC&ソフトの低価格&高性能化が進むことで、従来ではプロ&業務用機器でなければ無理だった作品が一般でも可能になってきました。
敷居が下がるごとに粗製乱造にはなるのですが、その中から従来には無かった作品が突然生まれたりすることも増えてます。
今後スマホ&タブレットが低価格&高性能になり、アプリも100円程度で凄い性能なものが出てくると、今以上にアマチュアが参入してきそうです。
プロから見れば専業で生活が出来ない位の報酬ダンピングで困ったりはするのですが、敷居が高すぎる分野ほど顧客の関心が無くなって衰退するので、プロ・アマ乱戦で競争激化でも勝ち抜いていかないといけません。
※報酬ダンピングに関しては、商品のイラストデザインをpixivでアマチュア募集したら激安(無料でもやってくれる)
なぜダンピングになるかというと、クリエイティブ活動自体が「表現欲求の充足」になるので、対価が無くても喜んでする人がいるため。
ただ現状だと「誰でも作品を制作発表出来る」部分は増えてますが、それを目利きして良いものをピックアップする仕組みは少ない気がします。むやみに作品があふれるだけだと数が多すぎて良いものも埋もれていくので。
※まるでクソゲー乱立で崩壊したアタリショックみたいになる
個人でブログ等で目利きしてレビューしてる人もいますが、単体だとレビュー自体も検索エンジンに埋もれやすいので、一箇所に集めてSEO&整理し、一般ユーザーでも判別し易い形にしていく必要がありそうです。
レビュアー自体も従来のプロでなくアマチュア(ただし厳選したレビュアーのみ)でも良いはず。
※プロのレビュアーは商業志向で客観的判断が難しいですから、むしろ個人の方が有利(そもそも消費者自身)
★飲食店的に考えると「誰でも飲食店になれる(発表の場を用意)」&「誰でもグルメレビュアーになれる(食べる場を用意)」をマッチングして、その中から価値あるものを話題の中心にしてメジャー化(実店舗デビューや加工食品化等)していく感じ(・∀・)
※情報でも作品でもネット時代には溢れすぎてますし、制作者は制作は得意でも告知が苦手なことが多い感じ。そうであれば分野毎に目利き&告知を行う中間部門を創ることが、制作者と閲覧者の両方にメリットありそう。
※それにしてもレビュアーですが、amazon・食べログ・アプリストアと、どれもステマや感情丸出しレビューが多すぎ。レビュアー自体の目利きがシンプルに出来てないと、どれが良いのか困惑する。
「読者、見込み客」が必要とするレビュー自体が希少価値な感じ(^^;)
レビュアーって本来は「良いと思ったものを他の人にも伝える」「作り手に良さや改善点を伝える」があると最高。それが無いと単なる批判だけになるし建設的では無い。
レビュアーって最終的には「プロシューマー」になるのが良さそう。制作者と一緒に作品をブラッシュアップしていく役割。
http://bit.ly/GYoJK3
>consumer(消費者)とproducer(生産者)を組み合わせた造語で、製品の企画・開発に携わる消費者という意味。未来学者のアルビン・トフラー氏が著書『第三の波』で予見した新しいスタイルの消費者。多様化した消費者のニーズに応えるために、企業が消費者の意見を直接取り入れる形で、消費者が商品の企画・開発に関わるようになってきている。
2012年10月18日木曜日
ソーシャル時代には"お披露目消費向け"こそキラー商品になる
facebookやtwitterってどうしてみんなやるんだろうって考えると「お披露目したいから」という理由が浮かびます。
そうなると「お披露目欲求を満たす商品・サービス」が一番ソーシャル販促に合う感じ。
例えばイオンスーパーで買うトップバリューの激安ジュースを買ってもシェア拡散なんてしませんが、特産品や限定販売のジュースだと「こんなの買いました」とシェア拡散したくなります。
自分消費のみであればクチコミも発生しませんが(気に入ったお店の知名度が上がると入れなくなるから秘密とか)、お披露目消費であればシェア拡散するのが前提なので、クチコミ効果も強力。
そういうのはニッチではありますが、激安競争にならないから小規模事業者ほど向いてる。
日本での海外文化&消費が増えていくのと同じように、世界各地でも日本文化&消費が増える可能性は広がる
→今の世の中を考えると、昔と比べて海外文化的商品・サービスが身近に普及して、その分日本文化的商品・サービスの需要が減ってるように思います(代替え消費されている)。
例えば結婚式だって、昔は神前式や仏前式が主流(古い形式の人前式もアリ)だったのが、今では教会式や洋風人前式の方が主流派な感じ。婚礼料理や引出物でも日本古来なものよりも洋風がどんどん増えてます(日本由来なものを選ぶ人は、より専門化)。
お菓子でも和菓子や羊羹等が多かったのが、洋風ケーキやアジア系スイーツなんてのがコンビニでも並んでいます。サービス分野でもタイ式マッサージや英国式なんてのもありますし、イベント的にはハロウィンやクリスマスというのも一般化してます。
海外文化商品が普及する背景には海外の情報がメディアを通じて国内に浸透してるということもありますが、知ることで「より自分に合う商品・サービスを原産地関係なく求める」「同じ地域に住んでいても、衣食住の好みが全て違ってくる」傾向が高まってるのかもしれません。
ある意味 消費のグローバル化が進んでるのですが、これに逆らって「販売・消費の鎖国化」を推進していくと、「情報は知ってるのに消費出来ない状態」「海外で増えている消費需要を見過ごす」ことになりそうです。
消費のグローバル化(情報が普及して嗜好も多様化し、それに応じて国内文化よりも海外文化を優先しだす)を拒否・批判するのでなく、肯定して逆に海外に打って出る方が「日本文化的商品・サービス」も売れるように思います。
あと「海外文化的商品・サービス」も、今以上の細分化が進んでいくので、よりニッチなものを輸入販売していくと、大手が輸入販売してる商品・サービスに飽きた客層に対してのカテゴリーキラー(大手の総合よりも、付加価値と収益性が高い)になれそうです。
★この先の消費傾向を考えていくと「日本人だから日本のものを消費する」というよりは「日本文化(又は海外文化)が好きだから消費する(日本人or外国人)」というグローバル客層が世界的に増えていく感じですね。
http://bit.ly/QuYezG
>「グローバル化」というものの特徴のひとつは、やはり文化の均質化である。
例えば、どこに行ってもスターバックスのコーヒーが飲めるという状況だ。
海外では「Starbuckzation/スタバ化」という言葉まで生まれている。
>かつて、長野県でスターバックスの誘致の署名運動があった。5000名の署名をもとに2003年に長野市に同県の1号店がオープンし、その初日の売上が世界記録だったというニュースがあった。
>スターバックスがあることが文化的生活のシンボルであると考え、地域が文化的に遅れているからスターバックスを誘致しなければならないので署名活動という住民アクションが起きた。
2012年10月17日水曜日
モノが飽和した市場の中で需要を喚起する方法について
→もしオリンピックや甲子園等のスポーツイベントが無ければ、スポーツ関連の商品・サービスも対象顧客も少なかったと思います。
イベントがなければ、どんな高品質・低価格なスポーツ関連商品・サービスがあったとしても売れない。
だからスポーツメーカーはイベントに協賛するし、それがあるから開催規模&知名度も大きくなる。
どの分野でも「イベント→メディア→商品・サービス」と組み合わさることで、初めて需要を喚起する市場って出来るんじゃないかと思います。
商品・サービスの宣伝に販促費をかけるよりも、イベント関連に協賛した方が最終的なコスパが高そう。
例えばスポーツシューズの宣伝を増やすよりも、人気スポーツ選手がそのシューズを愛用して話題になる方がいいですし(モノよりヒト・コトってこと?)。
なんでそうなるかというと、品質よりもイメージの方が顧客にとっての価値なのかも。
2012年10月16日火曜日
ソーシャル主流時代でのお店サイトのあり方
→もしソーシャル化が進んでいくと「お店サイトにSNSアカウント連携での利用者レビュー」が掲載されるようになるかも?そうなると匿名ステマも難しくなり、実体験が見込み客に公開されていきます。
リスクとしては苦情も公開にはなるのですが、そこはクレーム対応を誠実に行う姿勢も公開することで、より安心感(そこまでこのお店はやってくれるんだ!)を訴求出来るようになります。
現状だとお店サイトって「お店側からの一方通行な情報」「お店が編集した匿名の声(利用者かどうかは判別不明)」がほとんどですから、ソーシャル化したお店サイトが増えていけば、そちらの方を見込み客は信頼するようになると思います。
そうなるとお店サイトに「SNSアカウントでのレビュー&コメント機能」は必須になりそうです。
現状だと大手サイトにソーシャルログイン機能はついてますが、あれってサイト側で調整出来るでしょうから価値は低い感じ。facebookのコメント機能みたいに「投稿者名」から本人アカウントにアクセスして「どんな人なのか?」をチェック出来るのが一番価値が高いですね。
※本人のフィードにも流れるので、無茶な書きっぱなしも出来ないでしょうし
2012年10月15日月曜日
先進国ほど中流層が消失し、新興国ほど中流層が激増する時代に商売するには
先進国の未来って「中流層(及びやっていた仕事)がいなくなる」というのが一番怖いところ。
例えば食事に関してだと「自然・健康で繊細な味覚の食事」と「高カロリー低栄養で単調&濃味のジャンクフード」に二極化して中間(普及価格帯の食事)が無くなる感じ。
そうなると中流層向けの商品・サービスの需要が減っていって関連企業や店舗が淘汰されていきます。
※弁当で言うと「1000円弁当1個→5個」と「250円弁当34個→80個」が主流になって「650~450円の弁当が65個→15個」に減る
なんで中流層が減るかというと、中流層がやっていた仕事が自動化&効率化されていき、より高度な仕事は上流層に上がり、その他大勢は下流層へ落ちていくから(雇用や生活レベルの低下)。
下流層向けはボリュームが増えるのでスケールメリット訴求の大企業に有利になり、上流層向けは付加価値重視に向かっていきそう。
そうなると小規模企業は付加価値路線に行くほうが賢明ですが、今を変えて冒険なんて出来ない企業は中流層向けに固執して壮絶なイス取りゲームに突入。
よく周辺地域を見渡してみると、大手の画一的低価格チェーンが増えてて付加価値化が出来ない地元店舗は減ってる感じ。
※もし葬儀の世界も極端な二極化していくと、中流層向けの葬儀社って設備投資してる分今後が厳しそう
http://bit.ly/OSAbvQ
>WEB集客型葬儀サービスを提供するユニクエスト・オンラインは、このたび「葬儀に関する調査報告(7月度版)」を作成した。
まず、「直葬の選択率」では、52.6%の人が、通夜式も告別式もしない直葬(葬式をせず、火葬だけをすることを指す)を選択。同社サービス利用者の半数以上が、従来の葬儀ではなく「直葬」プランを選択している結果となった。
さらに「寺院の手配率」では、47.6%の人が、葬儀の際に寺院の紹介を同社へ依頼。都市部に
移住するなどの理由から、日頃から寺院との付き合いが無い人が増えている傾向にあることが分かる。
モノよりもヒトに顧客が付く商売って大手とは競合回避出来るけど地元内での新陳代謝が激しい
→最近地元に新しい飲食店が凄く増えてます。特に居抜き物件を活用した小規模店舗。
大手チェーンの飲食店も増えてるのに、何故こんなに増えるんだろうと不思議に思っていたのですが、もしかしたら中規模店舗は大手チェーンとの競争に巻き込まれますが、小規模店舗は客層(来店用途)が異なるのかもしれません。
美容室でも大手チェーンは増えてますが、個人店舗は逆に増えてますから、商品・サービスの価格や利便性が主体な客層ほど大手チェーンが有利になり、個人店舗は店舗スタッフの魅力が主体なので競合はしにくいとか?
※商圏人口が少ないほど、商品の品質がマニアック過ぎても伝わらない客層が増えるので、店舗スタッフの魅力(好き嫌い)の方が差異化になる
ただ店舗スタッフの魅力が主体なほど、年月が経つと対象客層との乖離が激しくなったり、既存客が高齢化したことで来店頻度が少なくなっていくなんてデメリットもあります。
また小規模な分、開業の敷居が低いため新興店舗が出てくる確率は高く、最近では衰退業種オーナー(建設業や工場関連業)が既存店舗スタッフをスカウトして同業店舗を同一商圏内に開業するなんてことも増えてる感じ。
中規模店舗の場合だと、商売的には大手チェーンとの競争が激化し、既存スタッフは待遇悪化を懸念して独立(又はスカウト)に乗りやすいなんてことが多く、小規模店舗は大手チェーンと競合しなくても中規模店舗から移行してきた新規事業者がどんどん増えて競争激化していきます。
苦しくなって閉店した小規模店舗は居抜き物件として次に開業するには低コストですから、新しい店舗への新陳代謝は「商品力や規制・特許等で差異化できる分野」以上のスピードです。
新陳代謝が早いのって大変ではありますが、その分「業界経験が長くなくても開業して顧客確保が出来る可能性も高い」のは他分野と比べてメリットかもしれません。
他分野で似てるものとして考えると「スポーツ選手」が似てる感じがします。
スポーツ選手は「技能☓体力」ですが、小規模店舗だと「技能☓対話力」が魅力みたい。
高齢になれば競技やマウンドに出れない選手が増えるように、店舗スタッフでも20~30代は活躍出来ても、高齢化すると新規客層が新鮮味&若いスタッフのいる店舗に流れるなんてことはありそうです。
※体力や対話力を高齢化しても維持出来る店舗スタッフって凄く少ない
※対話力ってソーシャルだけでなく、来店客への対応においても重要な感じ(商品・サービスの魅力を倍増させる)
http://bit.ly/WiyFqT
>当社で担当しているあるプロ野球OB選手のブログ・フェイスブックでは対話を重視し、ファンとのコミュニケーションを撮り続けている結果、イベントなどの際に、本当に多くの方に積極的に参加していただけるようになりました。 もともとの知名度に加え、対話をし続けることの重要性が再確認された事例です。
>ニュースレターやDMには制作コストや配送コストがかかりますので、なかなか続けることが難しいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近はフェイスブックやツイッターなどのツールで顧客と常に対話をする環境が整っています。対話をすることで、いざ何かを売りたい時に積極的に参加してくれる人を確保することができます。
>企業がなぜフェイスブックを活用すべきか。もうお分かりだと思います。顧客や潜在顧客との太いパイプをつなぐ役割を担うことができるからです。近況を伝えあう仲になれば、企業活動にも興味が湧き、そこが提供している商品やサービスにも興味が出てきます。その状態で適切な告知をすることで、安定した売り上げを確保することができるということです。
2012年10月14日日曜日
商品・サービスを真似されても差異化する方法ってどんなだろう?
→人気が出た商品・サービスって類似品が競合他社から常に出てきます。
昔よりも類似品を製造する敷居は下がってますし「サムスンがAPPLEを真似した紛争」が有名なように、後追い企業ほど資本力&販売力を武器に類似品を売りまくったりもします。
特許や実用新案で防衛することも出来ますが、防衛費用ばかりかかって商品力&販促力を強化をすることが出来なくなるなんてこともあります。
そうなると小規模企業には厳しいのですが、防衛よりも類似品と別軸で勝負するほうが将来性があります。
ではどうするかというと、「何を製造販売しているか」でなく「誰が製造販売しているか」をアピールしていくことが一番効果的に思います。
単に「醤油味のつけ麺」であればつけ汁と麺の品質訴求のみなので、類似品が同じ品質(又は低品質でも割安)をアピールすれば同質化してしまいますが、「Aさんの醤油味のつけ麺」であれば、Aさんのキャラクターや開発ストーリー・Aさんを主催者にしたコミュニティ運営を訴求することが出来ます。
その場合、Aさんという他社が真似出来ない「ヒト」をアピールするので、「モノ」が同質化したとしても別軸で差異化することが出来ます。
※モノとして差異化するのは資本と人材を沢山投入する必要があるので大変
ただ「モノ」と比べて「ヒト」は資本や人材を増やしても効果が高まるわけではないのですが、小規模企業であれば経営者や看板スタッフのキャラクター次第で費用をかけずに訴求力を高めることが出来ると思います(大企業ほど属人性を排除してるのでキャラクター性が薄い)。
世の中「モノ」としての価値は飽和してますから、「ヒト」としての価値を追求していく方が対象客層にはウケますね。
http://bit.ly/OS8wv0
>ソニーがまだ単なるオーディオ・メーカーであった頃、
松下幸之助が
「うちにはソニーさんという有り難い開発部がおます」
などと言ったとか言わないとか。
ソニーという会社が若者のウォンツやカバード・ニーズを発掘し、
成功しそうならすぐにその真似をして大量生産するのが松下電器という図式だった。
松下が大量生産技術と販売網を生かし、
新たなニーズが確認されると物量で市場のシェアを抑えてしまう。
だから松下電器はよく「マネシタ電器」などと揶揄(やゆ)された。
※例えばAKBとかって「モノ=音楽の品質」よりも「ヒト=メンバー毎のキャラクター・ストーリー・コミュニティの集合体」で勝負してると思うんです。
プロや批評家から見れば「あんなの音楽的な質は低い」と揶揄してますが、そもそも「訴求してる価値や対象客層」が異なるので、何故売れてるかが判らない人が多い感じです。
音楽的な質で売れるんだったらヒットチャートがAKBだらけにはならないはず。
音楽業界ってモノとしての品質は飽和してる状況だから、ヒトとしての価値に"購買意欲のある"対象客層が向かってるのだと思います。
たぶんモノ(より高品質)を求める対象客層自体が減少してるのも一因かもしれません。AKBのCDについても音質を買ってるのでなく別軸の価値を買ってますから(沢山買うほど"推す権利"が増大)。
2012年10月13日土曜日
三つの商圏の違い=全てに対応は難しいので、どれか一つを選んで主演舞台にするのが吉
→リアル、ネット、ソーシャルって別々の商圏だと思います。
リアル商圏だとチラシ販促やDMを活用して集客をしてるので、わざわざネットやソーシャルでの集客はしない感じ。お店サイトはパンフ的に基本情報を掲載してるだけだし、ソーシャルはアカウントを持ってても週1回位しかアクセスしないから情報が流れていても気が付かないことが多い。
ネット商圏を主体にしてると検索エンジン対策やネット広告からの誘導と楽天ページ的なデザインを多用してますが、facebookの実名での利用者レビューやコメントを連携させるのはスタッフが対応が出来ないからやってない(そもそも店主やスタッフの実名アカウントを連携させるのが無理)。
ソーシャル商圏が主体になると店舗側も顧客側も実名アカウントでの繋がりが増えるので、対応がかなり大変。見込み客が店主やスタッフのアカウントにアクセスして閲覧したりすることもありますから、そこが空っぽだと実在性に疑問が生まれます。
イメージ的には店主やスタッフが芸能人や読者モデルみたいな存在になっていくと思います。公私共に連動して情報発信しファンを増やしていく感じ。プライバシー管理は重要になりますが、それをクリア出来れば資本や歴史の少ない店舗でも集客力&リピート率を高めることが可能になります。
自分的にはソーシャル商圏が一番可能性があると思いますが、リアル商圏やネット商圏で基盤が出来てる店舗だと、そっちを強化して行くほうが資本&人材が分散しなくて済む感じ。
2012年10月12日金曜日
ある意味みんな正しいけど、その正しさを実証するのは本人次第
→1つのグループ(企業や交流会)の参加人数が多くなると、統率者と方向性が異なる人(こうした方が現状よりもっといい)が出てきます。その時は同一グループ内でゴチャゴチャせずに分離して新グループを作るのが双方にとって一番いいと思う。
新グループになれば、新しい統率者(言い出しっぺ)が全責任の元に「旧グループと異なる方向性」を実証していけますから(結果はやってみないと判らない)。もし失敗しても本人の責任だから潔い。
割りと分離せずに同一グループ内での抵抗勢力(よく"みんなの意見で進めよう"って言いがち)になることがありますが、それって派閥争いみたいになって統率者の方向性が乱れそう(サイドブレーキ入りっぱなしで走行)。
分離しないんだったら統率者と同じ方向性に進んだほうが結果が出やすい感じがします。
1つの事柄に対して打開策って無数にあり、時流によってどれが一番効果的かは常に変動してると思います。
同一グループ内での多様性(同床異夢)というよりも、分離して別々に実証を行う方が"結果を生む"多様性に繋がる感じ。
http://bit.ly/7JexUQ
>同床異夢
仲間でも目的や考え方が異なること。同じ床に寝ていながら、違う夢をみるように、いっしょに仕事をして意見が一致しないこと。
2012年10月11日木曜日
目利き出来る人になるよりも、目利き出来る人を選ぶ方が先
今回の中国騒動でも思うのですが、デマや情報が氾濫してるので自分で目利きをするのって大変です。そうなると「誰の発信・目利きした情報を選択するか」が重要になってきます。
※自分で"情報"を目利きする代わりに、"情報を目利き出来る人"を目利き
これって他の情報「商売や健康等」にも言えると思います。ソーシャルメディア&スマホの増殖&敷居の低下によって、瞬時に大量の情報が流れやすくなった反面、間違った情報を収集&シェアすると自分や周囲へのダメージも高まります。
ソーシャル社会が成熟していくと、だんだんと「良い情報を発信or受信するグループ」と「悪い情報を発信or受信するグループ」に生活&交流圏も二極化していきそうです。
悪い情報が集まるグループは短絡的感情的攻撃的になっていくのでデメリットや不満が蓄積されていきます。
その逆に良い情報を目利き出来る人の周辺には類似したタイプの人が集まり、より精査された価値ある情報が共有化されていく感じ。
どっちのグループに属するようになるかは自分次第なので、まずは"情報を目利き出来る人"の目利きを強化しないと(^^;)
2012年10月10日水曜日
スタッフとお店の関係って目的によってかなり違う感じ
→大手チェーン等の飲食店で「このお店ってスタッフを一定期間で使い捨てにしてるんだろうなぁ」と感じることがあります。
それを納得ずくで時給や雇用待遇優先で働く場合(今が良ければ無問題)はいいのですが、そうじゃない場合はお店とスタッフ両方にとって良い結果を生まないように思います。
「使い捨てされた」と後で思ったスタッフ(本当な場合と勘違いの場合様々)はお店を色んな面で攻撃する手段は増えてますし(ネットにしても法的にしても)、お店にしても「納得ずくでやってたんじゃなかったの?」「こちらはちゃんとしてたのに何故?」と攻撃されてビックリします。
ただ現状の雇用制度って昔の徒弟制度みたいに「師匠の目利きを経てから弟子入りしてノウハウを身につけ、"終身雇用以外は"一人前として巣立つ(専門学校の場合は"在籍してれば学校側が何とかしてくれると受動的"になりがち)」ようにはなってないので、その手のことを希望するスタッフ(同じ志向性や未来のために働く)と「良い人材を育成して継承したり、一緒にお店を創りあげたい」お店が結びつくのって結構大変です。
もっとネット上に徒弟制度みたいに両者の希望をマッチングする求人・仕事サイトがあると良さそうに思いました。
※現状は「使い捨てでOKなスタッフ、使い捨てをしたいお店」と「徒弟制度みたいに相互向上したいスタッフ・お店」が混在してるので両者の目利きが難しそうです
※新人がスキルアップするのは「受講料を払って専門学校」が大半なのですが、お店側が「出世払いのスタッフ研修」なんてしてくれるといいかも?お店は育成コストも回収前提で積極投入できますし(回収出来ない前提だと節約&単純労働化する)、生徒側も「スキルアップしてから受講料を実践バイトで分割返済(ただし中途離反したら債権回収アリ)」なんて出来そうなので。
そうやって育成したスタッフってモチベーションが高そうです(そのスタッフが賃金や雇用待遇以外の対価を求めていた場合)。
もし賃金や雇用待遇を優先するスタッフの場合だと「期間中にスキルは貯まらず、後続に代替えされるリスクを認識して働く前提のお店」を選択すると思います(本人次第)。
http://bit.ly/UvgOyT
>僕にとって作画スタッフは同じバンドのメンバーであり、ある時はライバルであり、離れがたいパートナーです。
僕は作画スタッフを必ず「スタッフ」と呼びます。
「アシスタント」という呼び方は軽すぎてあまり好きじゃありません。
自分が作画スタッフを務めている時も「アシ」と呼ばれるのがなんとなく差別的に感じられて嫌だったし、そんな下っ端のような呼び方じゃなく、もう少し職人として尊重した呼び名があるのではないかと思ってきました。
それがどのような名前かわからないので、少なくとも「アシ」はやめておこうと思い、「スタッフ」と呼びます。
※実は合理的な「学び続ける仕組みと第三者による監修が前提の」徒弟制度
http://bit.ly/WDE2jP
>現代の職場では「教える・学ぶ」ということに対する教育システムが崩れかけている。会社ではそれを補うために様々な社内研修のプログラムを用意しているが、それだけでプロとしての技量を身につけたという社員はほとんどいないだろう。
社内でわからないことが生じれば、上司や先輩に聞くよりもネットで検索したほうが手っ取り早いし、どうせ勉強をするのなら、退職しても通用する公的資格を取得したほうが役立つという価値観が広がっている。
もちろんこれは会社にとって大きな損失である。経営者は毎月高い人件費を払い続けても人事が育ちにくいばかりか、優秀な社員ほど社内で習得した知識やノウハウを持って独立してしまうというのであれば、人材に対する投資は“失敗”と言わざるを得ない。
これを回避するにはどんな人材育成の仕組みを考案すればよいのだろうか?そのヒントは古い徒弟制度の中から学び取ることができる。
※大手チェーンの仕組みを個人店舗に応用することも必要だと思う。確か牛角の社長って焼肉店を始めるのにマクドナルドで半年間バイトして育成ノウハウ習得したみたいだし。
http://bit.ly/kfYKzL
>直感したのは、マクドナルドにはクルーの担い手となる若者たちを、組織的かつ短期間に育てる仕組みが備わっているに違いない、ということだ。そこで人材育成担当者はもちろん、実際のクルーに何人も会って話を聞かせてもらった。私の読みは当たっており、マクドナルドには若手のクルーを素早く成長させる仕組みが確かにあったのである。
同社はなぜそういう仕組みを確立させているのだろうか。推測できる理由は一つある。これだけの店舗、スタッフがいる中では、せっかく採用し育て上げたクルーがすぐに辞めてしまえば莫大な損失を被ることになる。新たな募集をかけるための広告費ひとつ取っても大変な金額だ。
そこで同社のビジョンや仕事内容にマッチした人の採用に力を入れる一方、いったん採用した人が短期間で辞めてしまうのを防ぐ仕組みをつくってきたということではないだろうか。
>新人が熟達者から学んでいく学習過程を「認知的徒弟制」と名づけたのは米国の認知科学者、ブラウンだ。認知的徒弟制は、
I.弟子が親方の仕事を見て学ぶ(モデリング)、
II.親方が手取り足取りで弟子を教える(コーチング)、
III.できそうな仕事を弟子にやらせてみて、できそうもない仕事は親方が支援して完成させる(スキャフォルディング)、
IV.親方が手を引いて自立を促す(フェーデング)、
という4段階に分かれている。
市場がグローバル化していくほど、個人商売は深く狭くなった方が売れる
→地方を見ていてもコンビニや大手チェーンの小売店・飲食店が乱立してますが、これって「全国・世界的に客層のフラット化(嗜好の差が無くなる)」が起こっているんだと思います。
大手チェーンって「世界標準な内容(低価格・利便性)でスケールメリット訴求&知名度アップ」してますから、類似したものを売ってる個人店舗はどんどん厳しくなってる感じ。
※フラット化する理由はネットを通じて世界中の情報が流通して認知格差が減っているから
その大手チェーンにしても、以前は日本限定のチェーンがメインでしたが、今では海外チェーンが日本に進出してきて、より世界規模での展開が進んでいます(マクドナルドやイケアみたいに世界規模での仕入&販促)。
※コンビニや牛丼チェーンのように日本から海外へ進出してる事例もあります
割りとよくあるのが「地元資本の数店舗あるチェーンが都会チェーンのパチもん内容で運営してたら、都会チェーンが侵攻してきて一気に商圏を奪取し、地元チェーンは規模の経済で勝てないので閉店」という流れ。全国・世界チェーンが来るまでは地元チェーンでも商売になりますが、正面衝突してしまうと代替えされやすくなります。
このままいけば地方商圏って国内外の大手チェーン(ネット通販も含む)が大半になり、個人店舗ほど厳しいんじゃないかと思います。
ただネットによって情報伝達が広がってる分、地元商圏に依存せず、より広い商圏を対象にして商売していくことも可能になったので、地元ではニッチ過ぎて客層が少ない尖った商品・サービスをネット経由で売れる可能性も広がってます。
例えば地元商圏で「うどんメニューの多いお店」をしてれば「餡かけうどんorカレーうどん専門」としてネット通販等をするとか。
※もし全国チェーンの丸亀製麺等が出店するとフルラインナップでは勝てないので
★国内外の大手チェーンに代替えされない商品・サービスをネット経由で国内外に売っていく方が地元在住でも生き残る確率が高そうです(地元密着路線は老舗一番店以外はキツいから)
http://bit.ly/QQBKfX
>グローバル化の流れが進むこの時代において「フォーカス」が必要な理由を著者はある比喩を用いてわかりやすく説明している。
例えば、あなたが人口50人の町に住んでいるとしよう。そこにはどんな小売店があるだろうか。もちろん、何でも売っている「雑貨店」だ。
では、人口800万人のニューヨーク市ではどんな小売店があるだろう?もちろん、専門店だ。
専門化は、マーケットが大きくなればなるほど進んでいく。逆に小さくなればなるほど総合化が進む。だから世界がグローバル経済へ向かえば、企業はどんどん専門化せざるを得ない。
世界へうって出るには、FOCUSしなければならないのだ。
国内で「総合○○」で売ってきた企業ほど、海外進出時には何を売りにするのかFOCUSしなければならいないということだ。
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