2012年11月25日日曜日
遠隔操作ロボットで作業スタッフの労働力のみをクラウド貿易
→介護ロボットの開発の応用で「遠隔操作で操作者とロボットを繋げて作業」出来ると衛生的で生産性も高いかもしれません。歩くのは無理ですが、ライン工程上で行う座った状態での作業には最適。
まるで「映画 アバター」みたいな感じですが、全面に設置したカメラで撮影した人物と同じ表情や動作が可能なので、プログラムも不要で直感的に操作が出来ます。
操作システム自体は映画で使われるモーションキャプチャー技術の延長なのですが、マイクロソフトのキネクト技術が出たことで一気に普及してます(元々ゲーム技術なので低価格で開発し易い)。
無菌状態の生産ラインに遠隔操作ロボットを設置して「遠隔地の作業スタッフが操作」すれば、三交代での作業も便利そうです。
外国人労働者の代わりに「新興国の作業スタッフが操作」したり、逆に「高度技能者を一箇所に集めて各国の製造工場に遠隔派遣」なんてことも実現するかもしれません。
遠隔操作だと滞在手続き&滞在費用等も不要なので人件費を低コスト化出来ると思います。
もし病院だったら「世界各国に遠隔操作ロボットが手術室にいて、日本から海外に出張せずに高度手術が現地で出来る」なんてことも起こりそう。
※googleが開発している「メガネ型コンピューターシステム」と遠隔操作システムを組み合わせると、まるで本人が現場で作業してるみたいに遠隔操作が出来るようになりそうです。
既に高度手術では試験的にしてたりしますが、もっとシステムがコストダウンしていくと「食品工場での食中毒問題(スタッフ経由での感染)」は最小化していく流れかも?
http://bit.ly/SjZhFh
>眼鏡にはレンズの代わりに透過型の小さなディスプレーがついてるが、ここに「現実の風景と重ねるように」
メールや地図、通知メッセージなどを映し出させる。また 【文字など打たなくても、声で指示を出せば】
テレビ電話・道案内のソフトウエアを呼び出せるし、写真やメモを取ったりもできる。
※キネクト技術を活用して個人開発も進んでいます。ネコ好きだったら遠隔操作で猫と遊べたりしますね。
いずれ「一家に一台、家事手伝いロボット」が発売されて、遠隔操作で在宅介護や家事代行位はしそうです(新興国のメイドさんが遠隔操作するので人件費が激安)。ルンバよりも高性能。
http://bit.ly/weNINw
>今回ご紹介するのはソフトウェアエンジニアTaylor VeltropさんのKinectハック実験映像です。彼が制作したのはKinectとWiiリモコンで遠隔操作が可能な人型ロボット。実験映像にはそのロボットを操作して猫をブラッシングする様子が収められています。
遠隔操作の介護ロボットで日本の介護問題も解決するかも?
外国人労働者の労働力のみをネット経由で輸入すれば低コスト。既に下記のように販促プロモーションもされてるから、後は量産化による低価格化次第。
2012年11月21日水曜日
遠隔操作ロボットが増えると全自動ロボット化よりも早い段階で雇用を効率化する
→遠隔操作で低賃金や安全な所から製造や作業部門のロボットを操作出来るようになると、今後メリットが増えそうです。
現場と操作ルームが分業化出来れば、24時間体制での操業も出来ますし、操作スタッフの効率化も出来るのでコストダウンも可能になります。全自動ロボット化よりも遠隔ロボット化の方が導入が早いかもしれません。
医療や高度製造だけでなく、クレーン等の重機操作も遠隔化出来れば、作業スタッフ不足と賃金上昇問題も減っていきます。
作業ロボットのレンタル会社が作業スタッフの遠隔派遣まで行えば、現場経営者は労務管理も不要で手間なし楽々。
ただし現場スタッフは単純労働者のみになるかもしれません。遠隔操作スタッフは高収入になりますが、現場は単純化が進むので雇用格差は拡大しそうです。
http://on-msn.com/Tfpd6D
>ダヴィンチは「内視鏡手術」の際に用いられる医療用ロボット。内視鏡手術は患者の腹部に小さな穴を数カ所開け、ファイバースコープや専用の手術器具を挿入し、モニターに映る体内の様子を見ながら行う。
この手術は難易度が高く、医師の経験と技術が問われるが、ダヴィンチは先端に内視鏡や手術器具がつき、人の手先よりも細かい動きができるため、患部以外の場所を傷つけることが少ないという。
2012年11月18日日曜日
3Dプリンターや産業用ロボットの進化によって製造工程の無人化は進む
▼あと数年もすると3Dプリンターが現状のインクジェットプリンター並にコストダウン&高品質化していき、数分で出力&素材カートリッジで希望の材質で出力が可能になっていくと思います。
家庭用までは時間がかかると思いますが、業務用であれば数億円規模だったものが数百万円規模になり、並列に並べて同時製造も可能になってます。
そうなると製造部門で働いていた人達は不要になっていきそうです。
現状だと中国等で大量生産して一気に輸入し、物流倉庫で保管して都度発送をしてますが、今後は各地に3Dプリンター工場を設置してオンデマンド生産&当日発送するなんてことも増えそうです。
その場合、倉庫業務や輸出入業務の雇用も減る予感(大量取引や物流のメリットが減るから)。
写真がデジタル化してネガや現像処理が不要になったり、印刷がデジタル化されて製版や写植部門が縮小したようなことが今後色んな分野で起こるかもしれません。
日本は少子高齢化が進んでますが、労働力不足になるよりも「製造部門等の雇用が激減」して失業者だらけになる方が早そうです。
3Dプリンターのように「コンパクトな形状で部品・完成品が彩色済みで出力される装置」が主婦パートの時給以下でリース契約出来たら雇用自体が割高になりますし。
将来的なことを考えると、機械化されない分野で働くor転職しておかないと数年でいきなりリストラor雇用待遇悪化するリスクは高まりそうです。
http://bit.ly/SUcR3r
>デジタル製造工場の例として、米テスラモーターズのロボット工場が紹介されていますが、その内容は圧巻の一言。
・軽量な多関節アームのついた多目的型六軸ロボット
・プログラムを変えれば、数分とかからず異なる作業に移ることができる
・さまざまな種類のアームヘッドの持ち替えも自動でおこなわれる
・汎用デジタル工作装置を使って、必要なパーツの大部分を内製する
機械を動かすのがコンピュータなら、ひとつひとつ違う商品を作っても、コストは変わらない。
そしてこの工場は、工場そのものがコンピュータであり、プログラムで作るものを変えられるため、一台一台違う車を作ることもできるそうです。
工場といえば、同じものを大量に製造しているイメージでしたが、ロボティクス&コンピュータ制御によって「何でも作れる」「一個ずつでも作れる」ようになるんですね・・・。
2012年11月17日土曜日
大手飲食チェーンによる店舗作業の効率化はどこまで進むのか?
→一般的に大手飲食チェーンはセントラルキッチン(一箇所で集中調理して各店舗向けに配送を行う)がある分、店舗調理は簡易化されています。
そのため各店舗に専門技能者を置く必要が無く、主婦パートや学生アルバイトを多用して人件費軽減することが出来、またタブレット端末による注文やレジの効率化も進んでいるので、店長自体に運営のことを考える必要が減っているためパートで済むようにもなっています。
店舗調理に関しても専門機械の進化によって「ワンタッチで調理が出来る体制」も進んでいるので、店舗スタッフの教育に関しても以前と比べれば格段に簡易化されつつあります。
このまま進んでいけば、店舗スタッフは専門技能も経営能力も不要になっていくので、熟練技能者や正社員である必然性は無くなりますね。
本部的にはコストダウンとコントロールしやすくなるのでメリット多いですが、現場スタッフは代替えされ易くなるので厳しいかもしれません。
今までだと「店舗でスキルを獲得して独立する」なんてこともありましたが、そのスキル自体が減っていけば、働く人の独立のチャンスも無くなりそうです。もし独立志向の人だと個人店舗で働く方が総合的なスキルが得られるかも?
2012年11月16日金曜日
大手チェーンと差異化するにはカウンター店舗での対面コミュニティが最適
→大手チェーンの飲食店は「モノとしての飲食」を追求してますが、そこに対して同じ路線で勝負しても差異化は難しいと思います。
一応「ブランド食材を使って高めの飲食を提供」する手段もありますが、良いものであるほど割高な度合いが増えるので、来店頻度や対象客層が限定され、商圏人口が多い地域以外では客数が少なく運営が厳しそうです。
それ以外の打開策を考えていくと、個人店舗ではカウンター店舗が一番優位性を訴求しやすいですね。
カウンター店舗だと席数12席前後になりますから、対面での接客や調理提供も迅速に出来ます。席数の多い店舗と比べて収容人数が少ないですが、店舗稼働率を考えれば「平日はガラガラで週末だけ一杯になる中規模店舗」よりは効率を高めることが出来ます。
対面であれば料飲提供する際も顧客と話をすることが出来ますから、意見を聞いたりリピーター化も促進されます。
大手チェーンほど「顧客はモノとの接点しかない」ですから、カウンター店舗を活かして「顧客との接点を強化」すれば、異なる土俵での展開が出来ます。
またカウンター店舗の利点として「顧客同士が交流しやすい」というメリットがあります。
大型店舗だと「知り合いと一緒に来店する」ということが多いですが、それと違う分野として「お店に行けば常連さんと交流出来る」というのを売りにしてもいいと思います。
その場合、お店側は顧客同士の交流をサポートするようにすれば、店舗を交流起点として来店頻度を高めていくことにも繋がります。
大手チェーンが商品や利便性を得意とするのであれば、個人店舗は対面接客や店舗起点での交流を訴求していく方が差異化になりそうです。
2012年11月15日木曜日
グローバル化で競合が増える業界ほど防波堤型企業に依存する人は脆弱
→業界にもよりますが、新興勢力や外資系が攻めこんでくる分野だと、保守的な企業ほど客層を奪取されやすいと思います。
その場合、保守的な企業で働くスタッフは「安定安心志向」が強いため、打開策を自分から提案&実行することはあまりなく、最終的にはリストラや雇用待遇悪化になっていきます。
目先の利く人ほど先に独立したり挑戦的な会社へ転職していくのですが、そっちの方が将来的に考えれば優位性が高いですね。
従来型の雇用だと「終身雇用や定期昇給」が前提でしたが、それは日本自体が経済成長していくことで実現されていたと思います。
既にその前提が終わり、衰退期に入っている中では「安定安心」というもの自体が依存すると危険なものになってしまいそうです。
※安定安心を雇用メリットにする企業ほどヤバい
これから生き残っていけるのは「安定安心」よりも「革新挑戦」を他者よりも先に選択していくことみたいですね。
http://diamond.jp/articles/-/27858
>少なくとも、戦後から現在にかけて日本人が求めているのは、「良い大学に入って安心」「良い会社に入って安心」「良い人と結婚して安心」など、「あるところに籍を置けば、とりあえずその後は安心できる」という人生である。それはつまり、籍を置くことは、堤防の内側に入ることであり、後は堤防の外のことを考えずに、安心していられる人生を求めることである。
>堤防の中で安心に浸ることのできる人々の行動規範は、「堤防の外に投げ出されないこと」に尽きる。
>会社をクビにならないように、大学は成績最低でも卒業はできるように、家庭内離婚でも表向きは結婚を続けていられるように、「ミスをしない」ことが最も重要となり、リスクを承知でチャレンジするような行動が否定されがちになる。
2012年11月14日水曜日
終身雇用の崩壊と非正規雇用が常態化した社会では自分ブランドを持つことがリスクヘッジになる
→大手チェーンやオーナー店舗の場合、現場で働くスタッフは単純労働&非正規雇用化が進んでいます。
経営者視点で考えれば「誰でも出来る業務にしておかないと人件費アップや代替え人材不足になるリスク」が高いので当然なのですが、実際に現場で働くスタッフから見れば将来に対しての不安感が高まるばかりです。
海外では日本の寿司メニューを機械化することで「人件費を抑えて食材コストをアップ」して商品価値を高めていますが、同じ事は日本でも起きてると思います。来店客にとって「商品のコスパが高ければスタッフはだれでもいい」状況が進めば、お店自身は繁盛しますが、そこで働くスタッフの存在価値はどんどん低下していきます。
かといって現場でズルズルと定番業務を行うのみでは"対外的にも有効な"スキルアップと存在価値の向上は出来ません。
また単一店舗でスタッフとして働くだけでは「店舗売上ダウンによる雇用待遇悪化」は避けられませんが、もしそうなっても収入源を一箇所に依存してる場合は言う通りにするしかありません。
そのような状況に対しての打開策としては「既存スキルを活かして対外的にも価値ある自分ブランドの商品・サービスを持つ」ことが重要だと思います。
今はネット等を活用すれば"自分ブランドの商品・サービス"のプロモーションは低コストで出来ますし、既存店舗以外の販路を確保すれば副業的に販売することが出来ます。
いきなり独立したり転職するのはリスクが高いですが、副業的な部分からスタートすれば、試行錯誤しながら段階的にステップアップしていくことにも繋がります。
「自分ブランドの商品・サービス」を持っていれば、副業又は独立を行うことも出来るので、既存店舗スタッフとしての収入減少があっても他の収入源をアップさせることが可能です。選択肢があるというのは精神的な余裕にも繋がりますよね。
※自分の業務が機械化や代替えされるかどうかは常にチェックした方が無難です
http://bit.ly/TtiYbn
>簡単な仕事というのは比較的将来性の無い仕事です。
まず、「誰にでも出来る」「直ぐに出来るようになる」ということは、取り換えが容易なことと同意です。正社員ならまだしも、バイトやパート、短期工なら多少の習熟度に目をつぶり、より安価な労働力に置き換えることはもはや定番となっています。
>この安い人材力の置き換えの次には、そういう仕事を集約して「機械化」を目指す動きが始まります。ある程度の集約がされなければ人がやったほうが安上がりな場合もありますが、この数十年の動きを見ていれば確実にこれがやってきます。流れ作業には必ずロボットが介在し多少なりとも自動化されています。
その後、完全自動化されてもおかしくありません。その時リストラされないのは、自動化をしている人か、もしくは自動化されたものを維持、管理する人だけです。
>これは恐ろしいことに職人の世界にも当てはまります。少なくとも1970年代に寿司ロボットが開発された際、回転寿司チェーンとともにここまで普及するとは誰が想像できたでしょうか。少なくとも我が家が外食で寿司を食べる際、9割程度はロボットが握る寿司を食べています。安いから。
2012年11月13日火曜日
地元飲食店の衰退化とグルメ通販の可能性=グローバル化社会の縮図
飲食業界のことは好きなのでお店をいろいろ回るのですが、ここ数年思うのは「大手チェーンの寡占化が進んでいる」ということ。
ラーメンチェーンも汎用的な所が増えてますし、すき家やジョイフルのように500円前後で手軽に食べるorドリンクバーで長居するお店も増え(ジョイフルなんて人口3万人の町に3店舗もある=地元喫茶店や食堂は壊滅)、大型スーパーや家電量販店の集合体にテナント出店もどんどん拡大中。
居酒屋系も280円均一が普及して「鶏軟骨やたこわさ等の汎用メニューであれば大概あって、値段なりのそこそこな味」で十分な客層が集中してます。
対する地元飲食店ですが、大手チェーンと同じ汎用メニュー(鶏の唐揚げ、チーズハンバーグ、カルボナーラ等)だと20%以上は高くなるし、同一価格帯にするには業務用加工食材を使うことも増え、価格を優先して美味しさに妥協する悪循環。
メニュー訴求力に関しても、大手チェーンのような季節毎の更新やビジュアル提案が充実したものは個人店舗では難しく、単に名前を書いただけで中身の判らないメニュー(イベリコ豚の具だくさんパスタ)だと、名前を見てピンとくる顧客にしか響きにくい感じ。
当初は美味しい料理が出来ても販促部分が弱いので食材ロスも増え、それに伴って"注文されないから仕込みの手間や食材を低下させる"なんてこともありそう。
客層に関しても料理品質の低下が気にならない顧客は残りますが、その手の顧客は浮遊性が高いので、他店に移行した途端に対処法も無く閉店に向かうことが多いです。
これから大手チェーンはどんどん増えていきますから(居抜き物件も増えてるし)、地元個人店舗はますます価格と品質で「そこそこの味で低価格や利便性が高い大手チェーン」との競争激化が予想されます。
対処法として考えられるのは「ニッチ特化したグルメ通販化」が一番費用対効果が高そう。
しかし単に「お店の汎用メニューを通販」では顧客訴求力が弱いので、「客層や内容に特化したメニュー」を「オーナー自身がジャパネット的に積極アピール」しないと既存の大手通販ショップとの差異化は難しいですね。
上記を出来ない個人店舗「汎用メニューで知り合い主体営業してたお店」は除外されますが、それ以外の「個性的なメニューやオーナーのお店」には大手チェーンとの競争回避&商圏拡大のチャンスになります。
通販化によって「ニッチ特化したものをお取り寄せする指名客層」は狙えますが、どこにでもあるメニューほど埋もれやすい(たとえばふぐ・蟹料理とかだと、競合他社が多すぎてハイレベルを求められる)ので、極端な話「日本で10サイト未満のニッチ料理」まで絞り込んでメニュー開発から販促まで行うのが吉。
※成功してる通販の多くは「最高の品質」でなく「ニッチ特化」だと思います。総合的で最高の和食料理人になるのは不可能ですが、地元特産品&郷土料理専門の料理人(しかもネット特化)には成れるチャンスはある(競合が少ないので)
案外「通販やってもダメだった」「通販で売れるはずが無い」と思ってるオーナーの料理ほど、特徴が無いものってことがあります。
通販だと「食べてみれば判る」という提案だけでは弱いので、メニュー訴求に関してもある意味店舗営業以上に難しいですが、ニッチ分野を確立出来れば「専門店だったはずなのに汎用メニューが増えてしまう」「日によって注文が無いメニューがあるので、食材ロス軽減のために生鮮を止めて冷凍保存してしまう」ことから脱却が出来ます。
※酷いお店だとラーメン店なのに夜間に居酒屋メニューを充実させたり、本来のメニューの価値を貶めるお店もあります(T_T)
ある意味「通販市場」はグローバル市場みたいなものですから、スマートフォンの世界で例えると国産メーカーがサムスン・台湾・中国メーカーと勝負するような感じです。
地元商圏に固執して「自分としては良い商品・サービスだと自負してるし、常連さんも"美味しいよ"と言ってくれるけど来店客が減っている=常連は否定的なことは言わない」で現状満足してるお店には敷居が高いですが、もっと挑戦的に生きるオーナーから見れば大躍進のチャンスになりそうです(^^)
★地域産業の空洞化や増税や電気&石油価格高騰による影響を考慮してるお店ほど、地元商圏に依存してたらヤバいと思ってそうです。お店の調理・接客が良くても地域環境の変化を考えてないと「美味しいのに閉店」という現象は起きるので。
2012年11月12日月曜日
近所の湖にブラックバス放流するのと同じ現象が日本の地方ビジネスでも起こってます
それにしてもグローバル化とクラウド化の進化が速すぎて、既存ビジネスのほとんどが変革or淘汰されていく流れが激しいです。
古き良き時代(現在の団塊の世代までの商売)からは想像出来ない激烈な競争が増えてるので、昔からやってる既存店舗は時流に乗るのは難しい感じがします。いずれ"itunes等に駆逐されたCD店、amazon&コンビニに駆逐された書店"みたいになりそうです。
今までであれば既存店舗を変化(マイナーチェンジ)させることで対応出来ることもありましたが、あまりに急激過ぎるので、新業態化(フルモデルチェンジ)しないと対応は無理かもしれません。
酒販店や米穀店がコンビニに代わる等は想定出来ますが、ネット通販&地域配達専門に業態変換するのは"過去の自分を全否定する行為"なのでオーナー側に拒否反応ありそうです。
変化に耐えられない既存店舗にアドバイスを行うよりは、いっそ既存店舗スタッフで将来の変革に対応出来る人材に対して「次世代店舗で独立開業する支援」を行うほうが良いのかもしれません。
オーナー歴10年以上の中高年よりも、実務経験5年未満で20代な基幹人材の方が柔軟に対応出来るように思います(既存店舗オーナーでも向上心がある人は大丈夫ですが) 。
変化に対応出来ない既存店舗についてですが「あの頃はよかった」「しょせん安物だから価値が低い」「現状を全部捨てて新しいことに挑戦するのはリスクが高すぎる」「そんなのやったら今の商売が売れなくなる」と発言するオーナーはヤバいですね。
顧客ニーズや時流の変化から離反してる状況だと、新興勢力が侵攻すれば"湖にブラックバス放流して起こる生態系破壊"的現象になる確率は高いと思います。
あと、よくあるパターンですが、既存店舗が新しい機材をローンで買って商売に利用してると、翌年に数倍の性能&価格は半額以下のものが出てきて、ローン購入したものを捨てるわけにもいかず、またローン返済を考えると安売りするわけにもいかないジレンマに陥るような悩みも出てきます。そうして苦悩してる合間に新興勢力が一気に引きはなす現実。
2012年11月11日日曜日
店舗経営には成功体験や熟練スキルでは対応出来ない"商売の旬"がある
そういえば昔「マネーの虎」というテレビ番組で"萌えビジネス"や"AKBビジネス"の基本パターンのプレゼンに対して既存経営者がボロクソ(特に人間性にいちゃもん)言ってましたが、その後に出演経営者のほとんどが破綻してる&その否定した事業アイデアが成功してる状況から考えると「過去の成功体験ノウハウは次には繋がらないことが多い」「既存成功者でも次世代の事業アイデアの目利きが出来ない」「理解出来ない事業アイデアの場合は若さ・未経験ゆえの人間性の欠点を批判する」のが普通なんだと思いました。
あと新興の開業希望者に対して「アイデアや熱意(平凡アイデアでも実現する営業力に繋がる)」よりも「経験や総合的な実践力」の欠如に噛み付くことが多いようでしたが、そもそも新しい事業をするのにその新規事業自体の経験者でなければ会得不可能なことに文句を言ってると、ほとんどの開業者は開業不可能という流れになります。
※走りながら適時改善していくのとは真逆
今だと"コア部分以外はアウトソーシングやコラボで対応"するので問題無いようにも思いました。極端な話、経営者機能は外注しても良かったりします(そのような外注先があればですが)。
※総合能力よりも一点突破とスピード感が大事かも
あと事業プランの提案者に対して「今の所を辞めて義理人情はどうするんだ!」「いくらアイデアあっても今の職場に石の上にも三年だろ!」と批判否定するのは"変革期の新興ビジネスを志す人"に対しては反則技だと思いました。
たぶん出演経営者自身が不義理をしたり黒歴史な過去を持ってるので、それと同じ事をしようとしてる新人を否定して過去を隠蔽したいのかもしれません。
※あくまで変革期の新興ビジネスに対してですから、安定期の既存ビジネスに対しては人間性の方が大事だと思います
2012年11月10日土曜日
独立支援の出来ないオーナー店舗ほど意欲ある人材に敬遠されるジレンマ
独立してライバルになられるのが困るから邪魔することが多い気がします。
ただそのままでは"現場での意欲が低下し""怒って顧客持ったまま競合店に乗り換えする"なんてことも起こりそうです。
小規模店舗だと大手チェーンと比べて雇用待遇にも限界がありますし、普通は少人数だから分業化というよりもゼネラリストが多いのでお店ノウハウを習得しやすいと思います。
そうなると経験を積んで視野が広まり将来が見えたスタッフほど独立を考え易いです。
またオーナーが高齢化すれば"自分で指示して全部やらせる(又は自分で全部する)"ことが困難になるため、比較的基幹スタッフへの依存度が高まりますが、店舗はあくまでオーナー所有物なので「スタッフは責任多くても見返りは少ない」と感じることも多そうです。
オーナーに近い専門技能や運営力を持つスタッフがいて、オーナー自身は高齢になるほど経営主体で現場力が弱まるのが通例ですから、その時に「より高待遇を保証する」か「独立支援する」の二者択一になりそうです。
もし「待遇改善 or 独立支援」のどちらもせずに飼い殺しにするオーナー店舗が多いのであれば、そこで不満を持つ基幹スタッフに対して「効果的な独立支援サービス」を提供するとイノベーションが生まれそうです。
高齢化したオーナー店舗ほど、地元の繋がりと過去の栄光だけで先細りの商売をして顧客ニーズから離反しがちなので、その問題点を解決する新鮮な商品・サービスを提供出来れば新陳代謝が図れます。
現状のオーナー店舗も以前はどこかで働いてて、その時の不満を基点にして独立開業してることが多いでしょうから、当時の自分と同じ気持ちを基幹スタッフが持つことは想定してるんじゃないかとは思います。ただその時の対処法までは準備していないと将来的に厳しいですね。
ただもしかして"現状に不満を持つ"基幹スタッフ自体は少ないのだろうか?とも思いますが、、、
初めから割り切って基幹スタッフを持たず、主婦パートやフリーターで固めるオーナー店舗もありますが、それだとオーナーが高齢化した時は一代で終わりになる確率が非常に高そうです。
まあ子供に継がせるというのもありますが、基幹スタッフを育成出来ないオーナーであれば、子供に将来のビジョンを提示したり主体者として育成する能力は低そうです。
2012年11月9日金曜日
"人材を歯車化する"店舗と"楽して稼ぎたい"スタッフとの相関関係についてのリサーチ結果
求人サイトの掲載情報から店舗と人材の傾向について考えてみました。
求人募集してる店舗の求人記事ですが、下記のようなアピールをしてました。
・「美容師だって18:00に帰りたい」そんな想いを実現しました。好きな仕事は自分に合う働き方で
・一人ひとりを大切にしたアットホームなサロンです
・働きやすさを追求し、改善・進化し続けます!将来を担う人財求む!(途中から歩合制)
・自分が主役!稼ぎたい!休みたい!も自由自在!!
・初めてでも働きやすい温かい雰囲気。知識・経験がなくても、その笑顔さえあればOK☆
だいたいのパターンとして「あなたの都合に合わせて働けます」「素人でも教えるからOK」「働きやすい環境」というのがほとんどで、"空いた時間に苦労せずに誰でも稼げます"という趣旨でした。
一部の求人は「自分のお店を持ちたい方募集」「あなたの夢や目標を応援します」と雇用後の将来のことに触れてるお店もありましたが、"働いてスキルアップした後はどうなるの?"という部分までは求人情報ですから提案は無かったです。
この手の求人だと"スキルアップして将来自分のお店を持ちたい人(昔は個人サービス店舗で働く有能な人はほとんどこれでした)"が入ってしまうと"一定レベルのスキルしか貯まらず歯車化される可能性が高い"&"独立開業は自己資金を貯めて独学でしないといけない"可能性が高い感じです。
※まあ普通の店舗だったら"店舗ノウハウ"を詳しく教えて近所の競合店に顧客持ったまま引き抜きされたらイヤですから、教えることは無いでしょうね
昔と比べると独立開業はどんどん難しくなってるので、この手の(空き時間を現金化したい人材向け求人)で"独立志向の人材"が長期間働いても得るものはほとんどないと思います。
逆に求人店舗側から見れば、この手の求人サイト・雑誌にいくら掲載しても「スキルアップしてお店の基幹人材になる人」を集めるのは困難です。お店スキル覚えたら、より高待遇なお店に行くでしょうし、そうでない人材は"教えてもらうのが当たり前の受身状態"で教育コストが凄くかかります。
大手チェーンであれば"独立志向の有能な人材"でなく"一定期間で代替え可能な汎用人材"の方が利便性が高いのですが、技能レベルの高い店舗や、志を持つ人材と一緒に仕事で成長したいと考える店舗は、別の求人方法を行ったほうが店舗と人材の両方にメリットがあるように思いました。
個人店舗ほど人材募集や育成コストを大手チェーンのように多額にかけたりは難しいですから、モチベーションが低く直ぐ辞める人材に長期間指導をすることは避けたいですね。
あと"独立志向の人材"を求人出来たとしても、ノウハウ盗まれてライバル店に乗り換えされたりしたら大損ですし、店舗ノウハウを詳しく教えることも難しいという事情もありそうです。
両者の問題点を解決する方法として、なにか出来ないだろうかと考えました。
その方法として「個人サービス店舗向けインキュベーションサービス」が"基幹人材を求人したい or 店舗スタッフを独立開業させたい"個人店舗と提携して、店舗の代わりに"基幹人材の求人募集 or 店舗スタッフの独立開業支援"を行えば、一番良いのではと思いました。
店舗側としては"店舗スタッフに独立開業という将来の目標"を提示することで、「長く働いていたスタッフの次のステップを提供」したり「他店から基礎教育の済んだ向上心のある人材をヘッドハント」が可能になります。
個人オーナー店舗であれば、50代まで同じお店でスタッフが主婦パート以外で働くのは難しいですし、20代後半から30代前半で独立開業できる流れを作った方が新人確保の好循環をつくることが出来ます。
※ただし同一商圏内には出店しない
あと周辺の競合店舗が"人材の使い捨て指向"であれば、向上心のある地域人材を優先確保することが出来ます。向上心のある人材ほど目先の雇用待遇や高額給与に惑わされること無く"自分のスキルアップと独立開業に繋がるお店"を求めていると思うので。
こんな本も出てる世の中なので、大手チェーンほど"店舗人材の歯車化"は凄そうです
使い捨て店長 (新書)
>大手外食チェーンの時間帯責任者として働いたことがあるが、半端なく過酷だった。毎夜150度の油を捨て、1メートル近い大釜に具材を満たして煮込む。やけど切り傷は日常茶飯事。掃除中の真夜中に10食とか注文が出るとぶちきれそうになって作っていたことを思い出す。
>そして正社員の尋常じゃない働きぶりにびびらされた。開店当初は丸2日店内に詰め、ほとんど店頭に立っていた。店長はたいていスタッフに指示を飛ばしつつ、食材の盛り付けをしている、完全にプレイングマネジャーだ。そんな「店長」が裁判で管理者か問われていたわけだが、外食の現場にいた人間の誰もが、「店長は管理業務しかしていない」なんて思うまい。
2012年11月8日木曜日
地方商圏の衰退の中で大手チェーンと差異化して商売するには
今後のことを考えると、地方都市は低価格志向の大型店舗に席巻されていき、地元既存店舗は駆逐されていくのが必然な感じです。
そして大型店舗も人材の非正規雇用&単純労働化が徹底されていき、給与も抑えられて使い捨て化が促進。
※激安スーパーのトライアルみたいに"店員をモバイル端末経由で行動を全て指示して作業内容を本部で掌握する"なんてことが日常化しそうです(店員のロボット化)
それと都会も不景気でしょうが、地方都市の方が地場工場が海外移転することで周辺企業の需要も減少していくので、商圏人口中の付加価値を求める客層も急激に減っていって地元店舗同士で顧客の取り合いが増えます。ますます低価格大型店舗に有利な展開です。
大手店舗が「より人件費を抑えて、より安く売る」を追求していくことを憂う地元店舗は多いですが、大手に出来ない付加価値を訴求出来なければ必然的にお客は安いものへ流れていきますね。
上記の想定が現実化した場合、選択肢として2つあるように思います。
一つ目は「現状のまま頑張る」ですが、たぶんほとんどの地元店舗はこれを選択して大型店舗や地元店舗同士での価格競争に突入。ニッチ特化して生き残るというのもありますが、ニッチ過ぎても地方都市では対象客数が少なく告知費用がかさむことも多そうです。
2つ目は「独自商品・サービスを持って都会へ進出」。これはかなり難易度が高いのですが、付加価値が高ければ地方都市よりも商圏人口が多い分、バリューパフォーマンスを求める人は多そう。
あと、もし自分が大型店舗側(売り場担当者)だったとしたら、地元店舗をどうやって攻略(または協賛業者化)していくのだろうと想像してみました。
※実行にはクラウド&モバイルを活用した効率化と販促強化は必須
▼ホームセンターの場合
リフォーム部門を強化して、自作リフォームの情報提供(お店の商品を使ったもの)やリフォーム提案(地元工務店に考えてもらって紹介し、施行部分は斡旋する)を来店客にアピールしていく。
他にも洗剤や掃除道具での"自分で掃除するノウハウ"を家事代行業者に提供してもらい、"自分で掃除が苦手"な人向けには家事代行サービスをアピールしていく。
ホームセンター自体は"業者に提供してもらったノウハウ公開"を主体にし、自社商品が"自作 or 業者"のどちらでも売れるようにしていくほうが、取扱商品毎に専門業者を組み合わせが出来ます。
業者から見れば"販促窓口"になりますし、来店客から見てもホームセンターが目利きした業者の方が安心出来ます。
イベントスペースを使った業者協賛イベント開催"高齢者向け介護予防リフォームのススメ"とかを行うと注目浴びそうです。業者単体でやるのも集客力が弱いですから、そこを店舗側が上手く活用すれば売上分野拡大にも繋がります。
※提携先=工務店、電気工事や水道工事業者、家事代行業者、介護事業者
▼ドラッグストアの場合
上記と一緒で整体治療院や個人病院(病院が難しい場合は民間施術者)とタイアップして"予防や治療ノウハウ提供+自分で無理な場合は専門家を紹介"を展開。
今後高齢者が自動車に乗れなくなって治療院まで行けないことが増えてくれば、ドラッグストアの空きスペースや駐車スペースで臨時診療スペースを開設し、そこで施術や診療可能にしたり、送迎バスで田舎の高齢者をピックアップしていってもいいかもしれません。
そうすると待ち時間に店舗内で買い物しますから売上も上がります。駐車スペースも週末以外はガラガラが多いですから、平日向けのイベント開催は売上に繋がりそう。
化粧品やヘアケア製品についてもメイクアップアーティスト(又は地元の美容室)による美肌術やメイク術等を組み込んで売ってもいいですね。
※提携先=治療院、美容室、個人病院、リラクゼーション店、エステシャン
▼ディスカウントスーパーの場合
スーパーの場合だと食材&自社惣菜がありますが、特別な惣菜は外部業者"飲食店や仕出し業者"を取り込んでいくのが良さそうです。
自社製造ラインだと調理に手間のかかる惣菜は大変ですし、惣菜自体のアピールもニッチ特化したものは販促に手がかけれないことも多いと思います。
取扱食品でお米や調味料等いろんなものがありますから、専門業者による"家庭での料理法&プロ調理惣菜"の両方を提案すれば、店舗側は手間をかけずにコンテンツ力を向上出来ます。
提携飲食店は店舗売上が飲酒規制や外食減少で減っているので、惣菜や仕出し分野に業務拡大出来ればと考えてる所は多そうです。惣菜等で"プロの味"をアピール出来れば、店舗来店への誘導にもなりますし。
※無理にランチ営業するよりは効果が高そう
田舎だと中小の仕出し業者も多いですから、仕出し分野に関してもスーパー側が自社製造するだけでなく、付加価値分野については外部業者を組み込んで一緒に販促していくのが良さそうです。
配達部門は共通化出来ますし、行事・記念日向けの客単価が高いものほどメリットあります。
あと高齢者向けやアレルギー体質の子供向けのようなニッチ特化した惣菜&レシピについては、分野毎の料理研究家と提携してアピールしていくと、より来店客の目を引くと思います。
※これについてはドラッグストアにも適応されます。ドラッグストアであれば惣菜販売+栄養補助サプリの複合提案が出来ますから
※飲食店、仕出し店、料理研究家
★大型店舗は確実に販売分野を拡張していきますから、地元店舗は大型店舗と提携していくか、付加価値部分に特化するしか生き残りの道は無さそうです。
2012年11月7日水曜日
衰退地域にある飲食店の売上アップ対策としてハイブリッド化を考えてみる
最近地方の繁華街の衰退が半端ないです。
周辺に駐車場無料な大型店舗群が沢山出来て、駐車場の有料な駅前~繁華街までの小売店は閑古鳥ですし、コンビニ・スーパーの乱立で徒歩圏内の惣菜や酒類も充実してますから、家飲みや自宅食事の比率も高まり、週末でも客数がまばらな飲食店も増えてきました。
また宴会需要も不景気での節約志向で大手チェーンに乗り換えされることも増えてますから、昔のような「宴会シーズンの(予約仕入・高単価・大人数)による儲けで閑散期の売上ダウンをカバーする」ことも売上&収益性ダウンで困難になってます。
それと繁華街の居酒屋でランチを始めたりしてますが、昼間人口が少なく駐車場が有料な地域で無理に500円ランチ等をやっても厳しい感じがします。地元ケーブルテレビやフリーペーパーでお値打ちランチの広告を見る毎に"無理してるから儲かんないだろうなぁ"と哀しくなってきます。
あとよくあるパターンで食材の残りを翌日のランチで使うとか、業務用食品で誤魔化すという手法は、すぐ口コミで悪評をバラ撒かれる気がします。
※店舗オーナーが無理して昼夜連続勤務をやって疲弊し、調理接客のクオリティが低下することも多いです
▼そうは言っても今更立地を変更したりするのは無理ですから、従来のやり方と異なる方法をしていくしかありません。その方法として"ハイブリッド業態"が一番効率的なんじゃないかと思いました。
立地は変更出来ませんが、店舗の稼働率をアップさせて賃料の無駄を減らし、調理の腕を活かす方法としては「午前はランチ弁当を製造し、午後は夕食惣菜を製造しながら夜営業の仕込みを行う」というのがコストパフォーマンス高いです。
ランチ弁当や夕食惣菜に関しては、移動販売用に改装したワゴン車を用意することで、曜日と売り場を分けた販売が可能に思います。大量生産の弁当・惣菜については地域のコンビニ・スーパーで買えますが、飲食店の強みを活かした付加価値タイプの弁当・惣菜であれば、"たまには美味しい&珍しいものが食べたい""メイン惣菜は拘ったものを"という需要に対応が出来ます。
近隣に新興住宅街や工場地帯があれば、そこに対して"月曜日の昼はA地域""火曜日の夕方はB地域"と分けて移動販売することで、売り場の分散化と販売地域での希少価値訴求が可能になります。実際に移動販売をしてみて売上と客層が良い地域をリサーチし、段階的に売り場を絞り込んで行くというのもいいですね。
また大型店舗群のある場所でヤドカリ的に移動販売しても良さそうです。ドラッグストアやホームセンター等の食料品は売ってても弁当・惣菜を売っていない大型店舗の付近で売るとかが出来ますし。
※この場合、近隣に一軒家等の駐車スペースがあれば、そこと交渉するのが吉(家主が料理のファンになってくれるといいですね)
販促については、各販売地域でのQRコード付きPRチラシの配布(又は来週販売のメニューを掲載したチラシ配布)と"移動販売の販売地域別メニュー紹介&予約受付サイト"を運営することで、「携帯やスマートフォンからアクセスしてメニューを閲覧し、予約してから買いに行く」という流れが効率的です。
今週の昼は"○○牧場謹製 宮崎牛の手ごねハンバーグ弁当~限定30個"とか、夕方は"玄界灘一本釣りの天然ぶりの甘辛揚げ~限定15個"等のインパクトのある弁当・惣菜の方がメニュー紹介も詳しく出来るからいいですね。
各部門の担当人材を育成してから、ランチ弁当と夕食惣菜を移動販売し、夜営業は店舗営業で行うことが出来れば、繁華街にある個人店舗でも売上アップ&販売地域の分散化が可能そうです。
地方商圏ほど増税等の影響で外食よりも中食&家飲みが主流になるでしょうから、店舗営業単体でなく移動販売での商圏拡大も考慮していく方が繁華街自体が衰退しても生き残りが出来ると思います。
ただこれをするには"新しいことに挑戦する意欲の無い飲食店オーナー"では難しいですし、店舗営業以外に色々やることも増えるので「なんか良さそうだからやってみよう」と気軽に出来ることでは無い感じがします。
実際に具現化するには「移動販売車のカスタマイズと保守管理、製造販売の許可申請や専用設備・テイクアウト用品の選定、必要人材の募集・育成・管理、ネット販促の構築運営、移動販売地域でのポスティング、販促物の撮影制作、移動販売メニューのプランニング、販売場所の物件者との交渉」等々が必要になるのですが、同一地域でも料理がバッティングしない飲食店をグループ化して共有運営を行えば効率的に出来そうです。
今後も地元の繁華街の飲食店は衰退の一途を辿ると思うので、志のあるお店だけでも良く出来たらと思います。
2012年11月6日火曜日
時間とコストを効率化したインフラが整備され過ぎた未来での商売について
→最近APPLE、amazon、googleがタブレット端末や電子データマーケット(アプリや書籍等を含む)で競争激化してますが、これって「顧客に対しての情報流通インフラ」の取り合いみたいです。
今までは新聞・雑誌・テレビ・ラジオというメディアや小売店が担っていた流通・販売部分を電子データマーケット分野で奪取していく流れ。
並行してネット通販やネットスーパー等の物販も増えてますから、電子→物販と範囲を広げていけば既存企業は売上と顧客が減少していきます。
他の分野でも「高速バス、LCC、高速道路、新幹線」の低価格普及&利便性向上によって従来の道路の利用は減っていき、それに伴って古いインフラ依存の商売は淘汰されていってるように思います。
※新幹線が開通して乗り降り客が激減した地方駅周辺の商店街とか
インフラが整備されると今まで競合してなかった他地域の大手企業が地元まで攻めて来たりもしますから、その点を考慮しながら新しいインフラに対応した商売へと移行して行くほうが生き残りが出来そうです。
※古いインフラを使う人向けの商売ほど減る客層を既存業者同士が取り合いするので
2012年11月4日日曜日
地元工場の閉鎖は地域雇用や消費を総合的に失わせる破壊力がある
→工場が進出して地域が発展してきたところほど、工場閉鎖での雇用や消費の冷え込みは極端です。
失業者が増えるということもありますが、地元で他に出来る仕事も無いため、大半は他の地域に引越ししてしまいます。
そうなると小売業やサービス業の対象客層も激減し、それに伴って大型店舗やコンビニさえも撤退していくことは多いです。
地域住民が減れば賃貸物件や交通手段の稼働率も低くなり、税収も減るので行政サービスも削減される悪循環。
今まで「雇用や消費が当たり前にある地域」だと思ってた人は多いですが、工場を運営する企業の動向は常にチェックしていないと「地元雇用や消費が激減して地元での商売が出来なくなる」ことは今後一層増えていくと思います。
※大半は原因を考慮せずに無理な割引や販促を行なって自滅していきます
★現在地元工場がある地域でも「今後工場が閉鎖されるリスク」は念頭に入れて全国・海外へと販路を広げる対策は準備しておいた方が安全です。
http://bit.ly/Ptcnl4
>10月19日、ソニーが岐阜県美濃加茂市にある子会社の工場を来年3月に閉鎖すると発表した。この一報に、美濃加茂市役所の幹部A氏はこう落胆する。
「従業員約2400人のうち、直接雇用の800人は市外の別工場に異動させるようですが、派遣など非正規1600人は契約更新されません。その大半が美濃加茂市民と思われます。一度にこれだけの雇用が町から失われるとは」
>町に残る市民の多くは震えていた。市内のガソリンスタンドの店員が話す。
「ソニーの期間従業員を乗せる送迎バスはウチの常連。でも、台数は08年のリーマン・ショック後に3分の1に減り、売り上げも激減しました。工場が閉鎖されたら、この店はやっていけなくなります」
不動産業者もこう嘆く。
「ウチでは今でさえ、アパートの7割が空室なんです。3割しかいない契約者もほとんどが外国人。彼らがいなくなったらほとんどのアパートが廃虚になってしまう」
2012年11月3日土曜日
教育ビジネスもクラウド化で地方から全国へ提供出来るチャンスが広がる
→リクルートが遠隔学習ビジネスを始めますが、将来的に「動画配信+グループチャット+skype個別相談」が従来の塾や予備校を駆逐するなんてことはありそうです。
従来だと地方で小規模な塾や家庭教師派遣が沢山ありましたが、その分野を低価格&利便性で大手が訴求していくので対面教育をする所は価格競争に巻き込まれていくと思います。
都会だと商圏人口が多いので対面教育の対象顧客も多いのですが、地方だと自動車での移動範囲が広がりすぎて移動ロスが増える&教育単価を高くしにくいという側面があるので、かなり厳しいものがありそうです。
今後は子供がスマホやタブレット必須になって、それ経由で直接やりとりをしだしたら地方の塾や家庭教師よりもネットサービスやアプリ経由の利用者の方が増え、フィリピン英会話が30分300円前後でskype英会話を提供するような価格破壊が教育のかなりの分野に波及していくかもしれません。
ただ逆にそれをチャンスとして地方から全国展開は出来そうです。
大手は低価格&利便性でアピールをしていきますが、ネット通販と同じでよりニッチ特化した分野や生徒に特化していけば、大手サービスでネット経由に慣れ、より自分向けのものを求め始めた生徒に対してはアプローチしやすくなっていきます。
新しいネットサービスに関しては最初は大手企業の寡占状態に向かうようには見えますが、実際はそれで全ての需要を獲得するよりも「大手が生み出した新興市場が客層増加で細分化されていき、ニッチ需要がどんどん生まれる」方が多いです。
大手はあまりニッチな需要に対応するのは大変なので参入しませんが、地方の個人事業者等から見れば「大手が広げた全国規模のネット教育市場の中で自分の得意分野の生徒にだけ対応」すればいいので、大規模化は無理ですが、小規模なりの収益性は確保出来ると思います。
★よりニッチな手法だと「既存の動画やネット教育コンテンツの目利き紹介&補完レッスンサービス」というのも需要が高まりそうです。動画や電子書籍単体では理解が難しい生徒向けに、判りやすくグループチャットやskypeで補完教育を行えば、教材自体で利益を得ずに「補完教育」を仕入れコスト不要で収益化出来ます。
※教材コンテンツの制作って結構予算必要ですから
http://nkbp.jp/SjRwy1
>リクルートマーケティングパートナーズは10月、大学受験生向けの講義映像をインターネットで配信する「ネット予備校」事業を始めた。価格はおおむね1講座5000円。1講座は60分の講義10回分で、大手予備校の標準と比べて4分の1程度に抑えた。
サービス名は「受験サプリ」。同事業の松尾慎治編集長は「経済的な理由などで、予備校に通いたくても通えない学生に利用してもらいたい」と語る。
講義の映像はパソコンのほか、スマートフォンやタブレットなどでも見ることができ、近くにいい予備校がないという地方の学生に、首都圏の予備校で腕を磨いた講師の授業を受けてもらえるようにするのも狙いの1つだという。
>少子化の影響を直接受ける教育産業では、経営の効率化は至上命題と言える。講師らの給与をはじめとする人件費は、予備校にとって最大のコスト要因。映像化した教材の活用は、コスト削減の1つの有力な手段となりうる。リクルートが1講座5000円という破格で事業を展開できるのも、校舎などの運営費用がなく、人件費も抑えられるからだ。
>予備校にとって「他では受けられない優れた講義」は、何よりも重要な競争力だ。こういった状況が続けば、トップレベルの講師の囲い込みや引き抜きは、従来以上に熱を帯びていくだろう。実力のある講師を揃えられなかった事業者は淘汰され、講師の間の格差が広がっていくことも考えられる。
入学試験の突破を目的とすれば、そのための優れたノウハウを持つ講師のところに生徒が集まるのは必然だ。北海道と沖縄県の学生が、同じ映像で学び、試験では同じ解法で問題を解くということが、これからは起こりやすくなるのかもしない。画一化を避けようとするのであれば、より多様な学生を受け入れるための新しい選抜方法も必要になる。
2012年11月2日金曜日
不況になるほど人材育成コストを節約して即戦力を求めるので新人のチャンスは無くなる
→不況になるほど既存企業に余裕が無くなっていくので、即戦力か単純労働者しか雇用しないことが増えるように思います。
確かに育成コストをかけて途中で辞められたりするとロスが増えるのでしょうがないとは思いますが、新人から見れば「新人雇用の受け皿が凄く少ない」状況になってます。
受け皿からあぶれた新人は生活のために単純労働(コンビニやすき家のバイト的なタイプ)に向かいますが、そこでの経験が専門スキルに繋がることは少ないので、数年で扱いやすい新しい人材に代替えされてしまいます。
単純労働に関しては「より低賃金で超過労働する人材」の方が有利ですから、一度嵌ってしまうと低賃金&代替えサイクルから抜け出すことは絶望的だと思います。
それを回避して「選ばれる人材」「代替えされない人材」になるには、自分から率先してスキルアップしていく方が将来性が高そうです。
今後雇用の受け皿は一層減り、新人だけでなく経験者さえも指名される人以外には雇用チャンスは無くなっていくでしょうから、先のことを考えれば横並びの人材から抜け出す努力は必須ですね。
http://bit.ly/Szlq4z
>入社後3年以内に仕事を辞めた人の業種別割合の調査結果で、大卒では小中学校の教諭や塾講師など「教育、学習支援」が48・8%でワースト1位。「宿泊、飲食サービス」が48・5%で続いた。特定の職種でほぼ2人に1人が辞めてしまう現実は、再就職が困難を極めるデフレ不況下ではあまりにも厳しい。
入社後3年以内に離職する若者はここ数年減少傾向にあった。しかし、2009年の入社では高卒で35・7%、大卒で28・8%に上った。
大卒の離職率が高かった業種はそのほか、ワースト3位が美容院やパチンコ店などの「生活関連サービス、娯楽」で45・0%。4位は「医療、福祉」の38・6%、5位は「不動産、物品賃貸」で38・5%だった。
2012年11月1日木曜日
技術志向の人と"技術から得られるもの"志向の人の違いについて
※技術偏重ってツールや機器全般に言えると思います。
自動車やバイクだって機械好きから見れば「オートマはダメでミッション最高!チューニングするほど走りが良くなる!」なのですが、単に移動手段が欲しい人だとオートマ&限定免許で充分で、それに合わせた先はAI自動運転や運転操作の簡易化になるし。
他にも楽器・調理器具・撮影機材でも同じ流れってありそう。AI機能内蔵で、誰でも同じ結果が得られる。
機械好きには"愛着を持つ・経験がモノを言う・使いこなす達成感"が無いので物足りないけど。
http://bit.ly/VwcX3X
>コンピューティングの未来を私なりに考えると、究極はAIにいきつくのだろうなと。GoogleのウェアラブルPCも近い所にいってますが「人間がコンピュータを操作する」時代はそう遠くない未来に終わりを告げるだろう。
「人間がコンピュータに合わせる」のではなく「コンピュータが人間に合わせる」のだ。それはつまり究極のユーザインターフェースであると私は考える。
意識せずに自分の手足が動かせるように、意識すること無く、学習することなくコンピュータを操作できる時代が近い将来やってくると私は思う。
私がiOSを評価する理由はたったひとつそこだけ。パソコンをすでに理解している人にとっては物足りないだろうし、不便も感じるだろう。しかし誰もが等しく「コンピュータを使いこなしたい」と思っているわけではない。「コンピュータを使いこなしたい」と考える人は残念ながら少数派なんだ。
音声入力が進化すればタッチタイピングできる人もどんどん減るだろう。ファイルやフォルダという概念も無くなるかもしれない。今のパソコンを愛する人達にとっては辛い時代が来る。
登録:
投稿 (Atom)